第23週めのポイント評価
何度めかの停滞期を超え、また体重が落ち始めたのは、とてもいいことですね。いままではけなかったGパンがはけるようになり、ダイエットをやる上で、大きな励みになったことと思います。ですが、今週の食事内容を見てみると、ポイントが低すぎ、あまりいい食生活とは言えません。この状態を続けると、次の停滞期は長く、しぶといものになってしまうでしょう。
体重が落ちはじめると、気持ちの上ではずみがつき、さらに低い体重を見たいがために、食事をさらに減らす……というのはダイエッターの特徴ですが、これは決していいことではありません。「体重が減るから食事療法を頑張る」イコール、「体重が減らないから、食事療法を頑張れない」ということです。長期のダイエットをやる人は、目先の数字にあまり惑わされないでダイエットが続けられるような、タフな精神を持たなければなりません。
以前も書いたと思いますが、食事を減らし過ぎることは、決してよいことではなく、それを続けると体は「緊急避難状態」となります。体が「緊急避難状態」になると、「脂肪を蓄えようとする機能」がアップし、少ない食事でも体重が落ちにくくなってしまいます。つまり、食事を大幅に減らして体重が落ちるのは最初だけ。そのうちに押しても引いても、体重計の目盛りは、びくともしなくなってしまうのです。そしてある日、少し食事をオーバーすると、その分だけはキッチリ数字が上乗せされる。
本当に「なぜ?」と、神様に問いたくなりますが、これは人間が食糧難の中で生き抜いてきた時代からある、体の特殊能力。つまり、こういった人間の細胞の中に秘められたさまざまな機能を視野に入れながら、要領よくダイエットをしていかないと、成功しないということです。ただ食事を減らすだけ、というダイエット法が、いかに効率が悪く、いかに効果が上がらないかを、ぜひ知っていただきたいと思います。適度に食べる。平均的に食べる。少し時間はかかりますが、それがいちばん確実に、リバウンドせずにたくさん体重を落とす方法なのです。