みかんさんは見事に目標を達成したのですが、体重曲線のほうは、再び長期の横ばい状態に入ったようですね。ただ、横ばいといっても、数字が増えさえしなければいいということではなく、その内容も問題です。みかんさんの今週の管理シートを読んでみると、以前のような緊張感がなくなり、だいぶ気がゆるんでいるような感じが見受けられます。ダイエットは、「意識の持ち方」が非常に大切なので、たまにゆるむのはいいのですが、ゆるみっ放しではいけないということを、肝に命じてくださいね。

そういった気持ちのゆるみが長期間続くと、「ポイントが低い食事をしているのに、なぜか体重が増えてしまう」という現象が起こります。本当に人間の体というのは不思議なもので、気持ちが引き締まると、同じ体重なのになぜかサイズも縮まり、形もよくなるということが起こります。気がゆるみ過ぎると、食べていないのに体重が増える、ということが起こります。そういった経験をしていらっしゃる方は、ずいぶんいらっしゃるのではないでしょうか？

なんだかこんな話をしていると、ダイエットというのは、科学的なメソッドによって行われるのではなく、迷信じみた方法論になってしまいそうですが、長い間、ダイエット成功、不成功の実例と付き合っていると、「人間の体って、本当に不思議だな」と、思えることに出会ってしまいます。「気の持ちよう」もその代表的なもので、ストイックに頑張り過ぎてもいけないけれど、気がゆるみ過ぎてもいけない、ということが基本のように思います。

ダイエットは、「体重計の数字」を基準にするのではなく、「意識」を基準に置くということです。その意識のありかたの、ひとつの判定材料として「体重計の数字」がある、というくらいに思ってください。そうすれば、体重曲線が横ばい状態になっても、落ち込むことはなく、また、気がゆるみ過ぎることもなくなるはずです。