ダイエッター生活も1か月を過ぎ、今週で6週めを迎えた。
しかし、痩せない…。
ダイエット塾の七尾先生には「それでよい」といわれるけど、最初が順調過ぎるくらい順調だったので、本当に1kgの間の増減を繰り返すばかりで、新しい数字を一向に見られないことに、ちょっとイライラする。あと少しで、久し振りに50kg台に突入できるのかと思うと、なおさらだ。
「5」の数字…見たい! 激しく見たい!
寝る前に計って60kg台だと、きっと明日の朝は60を切るに違いないと、かなり楽しみにして寝るのだけど、明朝まったく変わりない数字をみてガッカリする…ということが続いている。変わらないならいいが、先週より平均的には増えているのだ。
そんなふうに、ダイエットに張りがないせいかわからないが、この間スーパーに行ったら、突然「思い切り食べたい!!」という衝動に襲われた。このエッセイにも書いているように、私は別に、ダイエットを始めてから、特別な我慢とか、空腹感に耐えているというようなことは一切ない。にもかかわらず、食品売り場を歩いている私の心に去来するのは、
「たまには思い切り食べてもいいじゃないか!」
と、ビックリマークつきの強い思いだった。その結果、今週のメニューを見返してみれば、何だか脂っこいものが多く、ポイントも激しくバラついている。「痩せない、痩せない」と思いながら過ごしていたが、考えてみれば以前より食べていたのだ。
ダイエットをすると、必ず落ちなくなる時期がくるということは、七尾先生からもいわれていて、そのことについては頭では理解しているつもり。でも「思い切り食べてないのに減らない」という気持が、「だったら思い切り食べてもいいじゃないか」という気持に変化し、その通りに一杯食べ、結果的に体重に現れたような気がする。
それに「落ちない時期」のタイミングも悪かった。今週は平日に4日間も取材が入り、朝は慌てて出かけて、取材の合間に昼食をとり、コーヒーを砂糖入りで何杯も飲み、メチャクチャにお腹を空かせて家に帰って、夕食をきちんと作らず、簡単に作れるもので済ませたり、買ってきたものを食べたりという日ばかりだったのだ。外食と買ってきたもので済ませれば、当然ポイントも高くなるし、脂っこいものが増える。
簡単に済ませようと思うから、ついついスーパーなどに行ってしまい、目移りして、そこで「腹一杯食べたい!」という、変な衝動に駆られ、大量に買い込む。まさしく悪循環だ。
とくに我慢しているわけでもないのにこういう思考回路に陥るところが、いかにもデブの考えそうなことなんだなぁ…と、自分のことながらしみじみ「肥満になりやすい性格」というものを感じた。
やはりダイエットとは、性格改善の一種なんだということを、改めて思い知らされた1週間だった。