2002年5月13日

GWに突入した。フリーライターの私にとっては毎年あまり関係がないことだが、実はこの期間中には、私の誕生日がある。

昨年同窓会をしたためか、ここ数年、まったくアニバーサリーとは関係なく過ごしてきたのに、今年はいろいろな人から「お誕生日をお祝いしましょう」といってもらった。友人たちの言葉には大変ありがたいものを感じたが、ダイエッターとしては「ご馳走するよ」という言葉にも単純に喜んでばかりいられない。相手はGWということもあって、「今日はとことん付き合うよ!」という勢いがあり、私は相当の覚悟でお出かけした。

「誕生日」という名目の飲み会は、あちらこちらの関係で、1週間に3回もあった。主役は一応私だから、「食べません」「飲みません」というわけにはいかない。かといって、本来飲めるほうの私が、本能の命ずるままに飲んだら、ものすごいポイントを稼いでしまう。私はとにかくチビチビと、ほとんどつまみは食べずにゆっくりと飲むように心がけた。

つまみは、そんなに意識しなくても、楽しい会話で盛り上がっていれば、どうしても食べたいという気にはならなかったけど、楽しい会話で盛り上がっているのに、自分はずっとシラフに近い状態でいるというほうが、ちょっと辛かった。かといって、特に「のんべえ」なわけじゃないから、最初から飲みに行かないなら、何日でも禁酒することはできる。でも、お酒が飲める人にとって、目の前にあるにも関わらず、とにかく飲まないようにする…というのはけっこう苦痛だ。

働いている女性なら、それなりに毎週、お酒の席に出ることもあると思うが、そんな時、ダイエットしている人はどうしているのだろう。お酒を飲まないようにしたとしても、居酒屋などのメニューはどれも太りそうなものばかりだ。

周囲は遠慮なくガンガン飲んで、バカみたいにテンションが高くなっていく。そんな中、誰かがグラスに注いでくれるたび、ちょっとだけ口をつけて飲んでいるフリをしたり、「飲んでないね〜」と目ざとく見つける人には、「え〜飲んでるよ〜」と、ちょっとテンション高めに言ってみたり…。

昔からの友人であればあるほど、私が飲めることを知っているため、なかなかの苦労である。そんなの「ダイエット中です」って言えばよいと思う人も多いだろう。確かにその通りで、私も別に、友人たちに隠していて、バレないように苦労している…というのではない。

自分も飲むからわかるけど、どんな理由であれ、飲める人が飲まないというのは、あまり楽しくないのだ。「今日くらいいいじゃん」と、たいていの人はいうし、無理をいわれなくても、私のほうがつい気を使って、「飲んでいるフリ」をしてしまうのだ。

3回の飲み会で、ビールを2杯ずつしか飲まなかったのは、自分のことながら、偉かったなぁと思う。途中、「今日くらいいいかなぁ」という気持ちにならなかったといったら嘘になるけど、せっかくここまで体重が落ちたのだから、一瞬の快楽に負けてはいけない!と、強い心で臨んだのがよかった。

ダイエッターって、どこまでも孤独なんだなぁと、お祝いをしてもらいながらも思った私でした。