2003年2月24日

相変わらず体重は変わらないが、先週に引き続き「甘いものが食べたい」という欲求が強く、その欲求に負けて、結構クッキーやチョコレートを食べてしまっている。その分食事を控えているので、ポイントオーバーにはならないが、あまりよい傾向とはいえないだろう。

こういう変化はいったいなぜ起こるのだろうか? 自分では気が付かないうちに異常にストレスを溜め込んでいて、そのストレスを発散するために食べているのか。それともやはり生理前とか生理中という、肉体的(ホルモンのバランスなど)の変化によってもたらされているのだろうか。

自分の体のことなのに、なぜそうなるのかわからない。思いつく限りでは、特別にストレスを感じる日々を送っているつもりもないのだが、ストレスとは自分でも気が付かぬうちに積もり積もっているものだと聞いたこともあるので、本当はすっごく鬱積した思いがあるのかもしれない。こんなに甘いものばかり食べていいはずがない。食べてはいけない!

そう思うと余計に食べたくなり、スーパーなどに行ってもやたらに甘いものに目が向く。ダイエット生活を始めてから、もちろん甘いものに対する欲求が起きることは今までにも何回かあった。しかし、「買ってしまったら、絶対に食べる」と思い、コンビニやスーパーで一度手に取ったプリンやチョコやスナック菓子を、断腸の思いで棚に戻してきた。

ところが最近の私は、「買っても、ちょっとずつ食べればいいんだ」と思って、買い物カゴに入れてしまうことのほうが多い。買ってしまえば、いつでも手に取れるところにそれらはおいてあり、「1枚だけなら」「今日だけなら」と、結局毎日と言っていいほど、口にしてしまっている。これではダイエットを始める前の「自分に甘い、だらしがない私」に逆戻りではないか!

夜、体重計に乗って、まったく減らない自分の贅肉を見るたびに、深い後悔に襲われるにもかかわらず、「もう二度と、クッキーを買うものか!」と強く決心すればするほど、「でも食べたい!」という気持ちがさらに強くなる。こういう心理って、いったいどういうきっかけで生まれてくるのだろうか。

もうずいぶん前のことになるが、その日の私は大変辛いことがあり、ダイエットしていなかったら「酒だ酒! 酒持って来い!」と叫びだしたいくらいの心持であった。そうは思っても思い切り酒を飲むわけにいかなかった私は、とにかくおとなしく家に帰って、夕食を摂ったら寝てしまおうと考えた。

食欲はまったくなく、本当ならこのまま寝てしまいたい! という気持ちだったにもかかわらず、食べるものを買うために寄ったスーパーで私が思ったのは「思いっきり食べたい!」ということだった。

繰り返すが、食欲はまったくなかった。食べたいものもないし、人と話す元気も、何かをする気力もまったくなかった。なのに突然襲った「食べたい!」という気持ち。

私はその気持ちをとてもよく知っていた。太り続ける生活の中で、よく出会った感情だったからだ。私はそれまで、その感情に出会うたび、その欲求のままに食べた。太った理由の中には、そういう私の「感情」もあったと思う。

その頃は特に何も考えなかったが、ダイエッターになった私には、どうして突然そういう気持ちになったのか、とてもよくわかった。多分、心に空いた穴を、食べ物で埋めようとしたのだ。

大人になると、ちょっと辛いからといってワンワン泣くわけにもいかず、愚痴ばかりこぼすこともできず、いつまでもそれに捕らわれて「何もしたくない」と言っているわけにもいかないから、手っ取り早く食べ物で、心の隙間を埋めようとするのだろう。これが多分、世間で言われる「ストレス太り」なのではないだろうか。

心も身体も健康な人は、絶対に太らない。
私はそのとき初めて、「心身ともに健康」であることが、ダイエットには必要不可欠なことだと知ったのだ。