2003年2月3日

相変わらず、ちょっと痩せては停滞期…というパターンで、今週もまったく体重が変わらなかった。でも前回にも書いたように、運動のお陰で体のあらゆる部分のサイズがダウンしているので、考えようによっては「痩せていっている」と言えるかも知れず、あまり焦りはない。

逆に言えば、こんなに痩せたのに、それを皆にわかりやすく伝える言葉(数字)がないということのほうにストレスを感じるくらいだ。

ダイエット塾の七尾先生には怒られるかもしれないが、今週も食事のポイントが低い。しかしメニューを見ていただければわかるように、別に食べてないわけではない。「サラダ」とだけ書かれているものは、大抵お皿いっぱいのキャベツ、ブロッコリーなどがメインなので、結構な量なのだ。

そういうメニューを長く続けていたせいか、あまりお肉とか揚げ物などを食べたいとも思わなくなり、たまに食べると胃がもたれる感じがして、内臓もかなり変化してきたのだと思わされる。

それにコーヒーを飲まなくなり、基本的に水分は水とプーアル茶で摂るようにしている。繊維質のものをたくさん摂っていることと、プーアル茶のお陰で、一時期悩まされた便秘も解消し、毎朝必ず便通が訪れるようにもなった。

はっきり言って、ここまできてどうして体重が落ちないのか、不思議なくらい。もしかして体操のせいで脂肪が筋肉になり、その分が重くなっているのかもしれないとさえ思っているくらいだ。

もうひとつ、今回の連載が始まってから大きく変わったことは、お酒を飲まなくなった。もちろん付き合いもあるので、まったく飲まないというわけではないが、「飲む?」と軽く誘われたときは、「ダイエットのラストスパートなので、飲まない!」と言うようにしている。

今まではダイエットをしていることを知っている人に勧められても、「ちょっとくらいなら」という気持ちで飲んでしまっていたが、最近はこの連載を知らない人にでも、「実は公開ダイエット中なので飲みません」と答えて、キッパリと断る。

そんなことを何回もしていて思ったのだが、この連載中、「付き合いもあるから、まったく飲まないというわけにはいかない」と何回も書いてきたのは、はっきり言って「飲む口実」であった。

確かに、私が飲めることを知っていて、それで二人で飲みに行って、私だけお茶を飲むのでは、相手もつまらないというのはあるだろうが、相手のことを考えて付き合いで飲んだことより、結局自分が飲みたくて飲んだことのほうが多かったように思う。

今は私自身、「ラストスパートだ」という意識が強く、自ら進んで飲みたいと思うこともまったくないし、せっかく減った体重を、一時の欲望で増やしてたまるかと、まるで意地のようになって断っている。七尾先生は、「ダイエットは一生続くのだから、無理せず、続けられるメニューでなければならない」とおっしゃるので、そういう意味では、一生お酒を止めるということは無理だろう。

だけど、自分で決めて始めたダイエット生活なのに、「今日だけ」「ちょっとだけ」と自分を甘やかし、「飲まないと失礼だから」と、自らに言い訳して飲んでいた自分は、やはり「太るべくして太った、だらしがない性格」だったんだ、ということに、10か月経ってやっと気がついた。

残りわずかなダイエッター生活の中でも、きっと飲む機会はあるだろうけど、その時は「最近は飲まないでいた自分へのご褒美に、1杯だけ許そう」とか、「今日は2杯だけ」というふうに決めて、決して言い訳せず、上手にお酒と付き合うようにしよう。