2003年1月20日

ついにこの連載も、スタートしてから10か月めを迎えようとしている。その間、何回書いたか知れやしないが、また長い停滞期に入っている。

イヤ、厳密に言えば、今週も何回か54kgジャストという数字を見ているので、以前より痩せたはずなのだが、このページの体重グラフに表示される数字は、その週の最終日のものなので、結局先週と同じという結果なのだ。

ダイエット塾の七尾先生によると、そうやって減ってきた体重がある程度続くということは、確実に落ちるということなのだが、私としては、タイトルでもある2kgなんて数字はさっさとクリアして、残り2か月でもう少し痩せたいと目論んでいるので、なかなかハッキリと数字が落ちてくれないことにかなり焦っている。

今回の連載から体操もハードになった。これは今までやっていた柔軟体操に毛が生えた程度のものと違い、かなりハードである。だって息も上がるし、汗もかくし、しかも筋肉痛にすらなるくらいハードなんである。

筋肉痛になるということは、確かに体操で筋肉を動かしたという証拠であるから、脂肪が燃焼されたことがわかるように、数字に表れて欲しいと思うのだが、表れるのは痛みばかり。切ない……。

でも、この10か月で相当肉体改造されたということは、日々の生活の中で多々感じることができる。

特に思うのは階段を昇るときで、以前は駅の階段でさえ途中で息が上がってしまい、ホームに辿り着いた時には思わず心臓を抑えてしまうくらい動悸が激しくなったが、今は多少の階段はまったく苦にならない。

先日もとあるビルに仕事で行ったのだが、ちょうどエレベーターが点検中で、階段を使わなくてはならなかった。私は軽快な足取りで階段を上りながら、「あれ? もう2階なのに大丈夫だ」「3階なのに、まだまだ楽勝」と、自分の変化に驚いた。あいにく用があったのは4階だったので、今の自分が以前に比べてどのくらい体力がついたのかハッキリと言うことはできないが、少なくとも4倍以上であることは間違いない。

体力が付いたことも確かだが、体重が10kg近く違うということは、3歳くらいの子供が一人どこかへ行ってしまったということだから、「軽くて楽」というのもあるだろう。

そう考えると、コツコツと何かをやり続けると、本当にそれなりの成果がでるものなんだと、改めて思う。「努力」とか「継続」などという言葉とはまったく無縁に生きてきた私にとって、これは大きな成果である。

などと、のんきに10か月を振り返っている場合ではなく、せっかくここまでやり続けてきたのに、当初の目標が達成できないのは、本当に残念だ。いくら今回の2kgを早々にクリアし、仮にもっと痩せることに成功したとしても、今までの経験から言って、あと5kg以上痩せることは、少なくとも連載中は無理である。

これも私がもともと持っている怠惰な性格と、「継続」が苦手なところが災いした結果だ。最初の成功に気をよくして、思わず飲みすぎたり食べ過ぎたり、不規則な生活を再びしてしまったり……。

「努力なんて言葉とは、無縁なんだよ!」
と主張しても誰にも迷惑はかけないが、そのツケは間違いなく自分に返ってくる。ダイエットの成功以前に、あと2か月でこの性格を本当に直したいものだ。