忘年会、クリスマス、そしてお正月。
人付き合いを大切にするダイエッターにとっては、かなり苦しい時期が続いている。かくいう私も忘年会からクリスマスにかけてはお酒とそれに伴う脂っこいつまみ、そしてケーキなどの甘いものなど、ダイエッターの天敵ともいえるものを頻繁に食べてしまい、危うくリバウンドする危険に見舞われた。
まったく体重が減らないまま前回の連載が終わってしまい、しかも新たなタイトルは「ねばるぞ2kg!」。今の体重から2kgしか減らなかったら、それって「確かに痩せたけど、相変わらず太っている」という人である。これにはさすがの私も焦ってしまい、ちょうど新しい年を迎えたことだし、気持ちも新たにダイエッターとして正しく生活しようと心に決めたのであった。
その甲斐あってか、お正月太りはまったくせず、それどころか一瞬ではあるけれど「54.0kg」という、初の数字を叩き出すところまでいったのだ。残念ながら、ここで皆さんにお知らせしている数字はその週の最終日のものなので、今週も「減量成功」ということには至らなかったが、「太っていくとき」と「痩せていくとき」では、体重が同じでも下腹の出具合などがまったく違ってくるから不思議である。
今週の私は、朝起きて下腹に手を当てたとき、「もしかして痩せたかも」と思えるくらい、年末とは調子が違うのである。自分で思っているだけではない。
ご存知のようにまったく体重に変化がなかったというのに、会う人ごとに「なんか、また痩せた?」と言われるくらい、見た目の変化もあったようなのだ。それはもちろん、「痩せていくとき」だからという理由だけではなく、ここのところとってもまじめにやっている体操の効果もあるとは思う。
それでも食べ過ぎて、翌朝ポコリと突き出たお腹を抱えて体重計に乗っていたころと最近では、数字には出ないけどまったく違った体型になっていることは間違いない。やはりお酒や、飲み会に伴うあの脂ぎったツマミを食べていると、いくら体操などでリバウンドを防いでも、体中の脂肪が「太るぞ!」という方向に向かっていくのだろうか?
「最近、太る気なかったんだけど、こんなに脂や甘いものが入ってくるってことは、私に太れって言っているのね?」と、脂肪が勝手な解釈をするのかもしれない。この1週間、新年会などもせず、実家にも一日帰っただけで大して食べず、あとは自宅でひたすら地味な食生活をしていたおかげで、脂肪のほうも「なんだ、やっぱり痩せる方向でいいのか」と、考え直してくれたようである。
このまま自らの脂肪をだまし続け、タイトルの2kgをできれば早々にクリアし、この3か月で当初の予定通り5kgを目指せれば、とりあえず50kgをきることができる。
私の身長からいえば、50kgでも決して「スレンダー」ではないけれど、「ややぽっちゃり」くらいの人にはなれるはずである。せめて自分の形容詞として「太っている人」とは言われない肉体を目指し、このまま脂肪をだまし続けるぞ!