新しく「しつこく5kg!」の連載が始まってもう1か月が経過したというのに、私の体重はスタート時からほとんど変わっていない。リバウンドもしないし、体調も良好なので、ダイエット塾の七尾先生も焦ることはないとおっしゃってくださるが、残りの時間を思うと、前回に続き再び目標をクリアできないのではないかと少々イライラする。
前回、もしも目標どおりの体重になり、今も最初の頃のペースで痩せていれば、現在、もうそろそろ50kgに手が届くか…という数字になっていたはずである。
実は来月、知人の主宰するパーティに呼ばれており、私はその時に着ていく服を、すでに3か月前から決めていた。それは4年ほど前に買った服で、2年前からまったく着れなくなってしまった服だ。流行にも関係なく、高価なものだったので特別な時にしか袖を通していないし、シルエットもキレイなので、予定ではウエストを通るようになっているはずのその服を、颯爽と着ていくつもりでいたのだ。
しかしこの間、体重から言って無理とは知りつつも、万が一を願って着てみたら、哀れスカートは太ももを通過しなかった…。
痩せたことをさらに強調することができる「シルエットがキレイな服」。それを着て、太った姿を知っている人が大勢集まる場所に行くことを夢見た私の想いは、はかなくも砕け散ってしまった。
「夢くらい、見せてくれたっていいじゃない」…と、一昔前の少女漫画の主人公みたいなことを言いつつ、ウエストを通過しなかったスカートを握り締めて、全身鏡の前で泣き崩れる私。
別に私の夢をぶっ壊した人がいるわけでなく、夢ばかり見て現実に対応できなかったのは私の肉体…イヤ、私自身の責任なんだけど。でも、この「夢見る気持」、ダイエッターならば、はたまた「太っていく自分」を経験したことがある人ならば、きっとわかってくれるはず。
あと2週間後に迫っているパーティの日までに、そのスカートが通過する太ももを取り戻すのは、多分無理である。私が今やらなければならないことは、その日に着て行かれる服を調達することしかない。
違う!そうじゃないだろう。
例えその日に間に合わなくても、この冬の間にはそれを着てどこかに出かけることができる肉体を手に入れなければいけない。そのためには、とにもかくにもさっさとこの「停滞期」を抜け出すべきなのだが、何も好きで停滞しているわけではないので、一体全体、何をどうしてよいのかわからない。減りはしないが太りもしないのに、何をどうしたらよいのだろうか?
なんて、本当は多分、今週も体重が増えなかった…というのは結果論で、実は増えてもまったくおかしくない食生活を今週の私はしているのである。体重グラフの食事を見ていただければわかっていただけると思うが、なんと1週間で4日間も「ビール」を飲んでいるのだ。
飲んでいるということは、当然つまみもポイントの高いものが増える。ポイントの高いつまみプラスビールのポイントで、今週はポイントオーバーが何日もあるのだ。これが「全身鏡の前で泣き崩れた」人のする食生活か! こんな食生活をしたにも関わらず体重維持できたなんて、ラッキーって感じだけど、冷静に考えると、体が太る方向を向いていなかったということだから、まともな食生活をしていれば、今週辺り、「停滞期」を脱出できたはずだったのかもしれない。
七尾先生にはまだ、今週の食事内容を言っていない。けれど長く停滞期が続いていたため、明日から運動のメニューが変わることになってしまった。もしかしたら私は、「ラッキー♪」なんて浮かれながら、実は自らの首を締めてしまったのかもしれない…。