2002年10月14日

先週からこのコーナーのトップにある写真が変わったが、あの真っ赤で派手な水商売風のスーツは、自前である。今回、ダイエット塾の七尾先生からは「秋らしいスーツを持ってくるように」との指示があった。

最近あまりスーツを着る機会もなく、まだ衣替えもちゃんとしていない私は、慌てて押入れの中からファンシーケースを出してきた。昨年の秋と言えば、私が人生で一番太っていたときである。もちろんそんな時期に洋服は買わないし、太ってから買ったものといえば、体型が隠れるような、ウエストがゴムになっているものがほとんどだ。そんな服では、現在の体型がわからない。

ではまともな(?)スーツを買っていた頃はというと、今より2kg以上痩せていた時である。したがって当然、出してきたファンシーケースは、ここ数年、衣替えの時でさえまったく表に出したこともなく、ずっと同じ場所にしまっていた「痩せたら着る服」のみ入っている箱であった。

その箱を出してきて、まずはとりあえず「秋らしく」「今現在の体重で着られる服」を探してみた。しかも、前回の2回同様、スカートはミニでなければならない。それらの条件を満たした服は、何とたったの2枚しかなかった。当然と言えば当然で、現在の体重より2kg以上少なかった時に着ていたスーツたちだ。中には40kg台の頃のものもある。そんなものが着られるわけないのだが、試しに着てみようとして、太ももより上にあがらないものもあったことは、かなりショックだった。

一度は確かに着ていた服なのに、確かに普通にはいていたはずなのに、ウエストが締まらないどころか、太ももを通りすぎることさえできないとは! そんな現実と向き合わされたものの、一度は確実に入らなくなっていたスーツが2枚、着られるようになっている…という喜ばしい現実も知ることができ、私はまったく選択の余地なく、その2枚を撮影に持っていった。それがあのスーツである。

それにしても前回から3kgちょっとしか減らなかった私の肉体の変化、他人様が見てわかるものなのか不安だ。

最近、あまり人に会う仕事が少なかったせいもあり、「痩せたね」の言葉を聞いていないし、ちょくちょく会う母親からは、「ここのところあんまり体重減ってないんじゃないの?」とまで言われる始末。本当はトップの写真を撮るその日までに、1kgでも痩せていたかったが、どうやらまた停滞期に入ったようで、少しも体重が減らなかった。

それでも3か月ぶりにお会いする七尾先生とカメラマンの西山先生が、「痩せた」「変わった」との言葉を連発してくださったので、笑顔でカメラに向かうことが出できたのだ。そりゃ自分でも、半年前と比べるなら「痩せた」と思う。全身鏡に映る下腹部を見るたび、はたまた着られなかった洋服がするりとウエストまで上がるたび、「本当に痩せたよ」と呟くくらいには、ダイエットに成功していることを実感している。

けれど、やはりたった3kgの減量が、写真を通しても人に伝わるものなのか、どうも自信がない。

今回の「しつこく5kg」は何とか成功させて、早々にあの突き出た下腹部の写真をトップページの座から引きずり下ろさなくては、おちおち友人にこのサイトの存在を知らせることもできないではないか!

太るとどうしても身体のラインを隠せるような洋服を選んでしまいがちだか、ダイエッターの諸君。痩せたければその突き出た下腹部を思い切り表に出し、「こんな醜い贅肉とはおさらばしなければ!」と本気で思わなければダメですよ。