3週連続の体重ダウンにすっかり気をよくしていた私だったが、さすがにそんな嬉しいことは1か月も続くわけなく、今週は「体重維持」で終わってしまった。
もしかしたら再び「停滞期」に入ったのかもしれない。そして、実は今週で、この「さらに5kg!」は終わりである。そう、目標の3か月めがきてしまったのだ。今週、何とか残りの体重1.7kgを落とそうと、私なりに気合をいれたつもりだが、それが無理だということは、私自身が一番よくわかっていた。
この3週、確かに体重は落ちつづけたが、その数は200gとか400gとか、一度トイレに行ったら変わってしまうくらい微々たる数字だ。そしてこれまでの経験上、一度停滞期に入ると2週〜3週は続くということがわかっている。
ということで……。私は目標をクリアすることができませんでした!!
まぁ、ずいぶん前に、「もしかして無理かも…」とは思い始めてはいたが、目の前にクリア日が迫り、過去の経験もあり、現実の体重を考えれば、さすがに奇跡が起きないことはわかるというものだ。先週のエッセイに「もしかしたら」と書いたのは、3週連続で減量できたことに気をよくした私が、現実を見詰めなかったからだ。
ダイエッター生活を始める前の私なら、1.7kgなんて数字は、ちょっと頑張れば落ちる数字だと思ったことだろう。実際には落とせないクセに、食べ過ぎて2kgくらい増えても、「すぐに戻せるさ」と高をくくっていた結果が「デブ」だったのだが、それでも半年前の私なら、1.7kgなんて数字は「すぐに戻せる」と思える数字だった。
でもこの1〜2週間で1.7kgなんて数字が落ちるわきゃないと、今の私はそう思う。最初の頃ならいざ知れず、ここ数か月、1週間に1kgの減量ができたことがあっただろうか? しかもそれが2週続くなんてことは、本当にダイエットを始めた最初だけだ。それは、あの頃の私が今よりずっと太っていて、それまで何の努力もしてなかったから、ちょっとした刺激にすぐ反応した結果なのだ。
けれど今の私は違う。半年近くダイエットを続け、3か月前からは体操という刺激を肉体に与え、洋服のサイズダウンとか、知人からの「痩せたね」の言葉など、様々な刺激を脳にも与えているのだ。
それでも以前より体重が減るスピードは確実にゆっくりになった。「すっごいデブ」という程の太りかたではなく、「ちょっとデブ」程度になった今の私の肉体と脳は、ちょっとやそっとの刺激では反応してくれない。かといって、思い切ってジョギングをしたり、食事の量をぎりぎりまで減らしたりしては、例え目標はクリアできても、多分「リバウンド」という結果を招くことになるだろう。
ダイエット塾の七尾先生は、「必ず落ちるから焦らなくていいですよ」と言ってくださるが、痩せない焦りというより、「目標をクリアできなかった」ということが、なんだかとっても残念な気がして、少々憂鬱な気持ちだ。
けれど今週は、飲み会なんかもあってポイントオーバーしたり、生活が不規則(もともと不規則だがさらに)なために体操をしない日が多かったりしたにも関わらず、とりあえず先週の体重を維持することができたのだから、私の肉体もデブなりに頑張っているのだろうと思う。
本当にここまでくると、返す返すもあのたった1回のリバウンドが悔やまれて悔やまれてしょうがないが、そんなことがあったからこそ、「もう2度とリバウンドするものか」という固い決意を持てて、こうして体重を維持できているのかもしれない。
こうやってひとつひとつ体験し、実感しないと、私のような怠け者はまたすぐデブに戻る性格なのだろうから、七尾先生の言う通り、焦らずゆっくり、ダイエッター生活を続けていこうと思う。
※次号より新連載「しつこく5kg!」がスタートします。(LADYWEB編集部)