2002年8月12日

連日暑い日が続いて、「これだけ汗をかいたら、痩せているに違いない!」と、体重計に乗るのがちょっと楽しみな毎日。現実にはこの1週間、全然体重は変わらなかった。先週末に停滞期を脱出し、久し振りに56という数字を見たきり、丸々1週間、同じ数字を見ることはなかった。

反対に、たとえどんなに食べた後でも、それまでずっと頑固に守り通した「57.5」という数字を、再び越えるようなこともなかった。これぞまさしく青山ダイエット塾の七尾先生の説明通りではないか。停滞期に身体が、「私の体重は今の数字」ということを覚えこみ、ちょっとやそっとでは覚えた以外の体重にはならないらしい。

こういうことを何回も繰り返して痩せていけば、確かに簡単にはリバウンドしないだろうな…と思う。

それにしても毎日暑い。この暑さで夏バテし、努力しなくても食欲が落ちたり、消費エネルギーが増えて、気がついたら痩せている…という人も多いのだろう。夏は身体の露出度も高いから、もともとダイエットに対する気持が高まる上、たいした運動をしなくても汗をかくので、冬より痩せやすいんじゃないかと思う。それに動物の身体は、寒いと皮下脂肪を貯めようとするという話も聞いた覚えがあるから、身体そのものが基本的に冬は太りやすく、夏は痩せやすくできているはずだ。

でも私はなぜか、夏に太る。
この10年、痩せたり太ったりを繰り返してきたが、世間の常識を覆すかのように、夏に一気に太ることが多かった。ひとつには多分、私は暑さに強く、あまり夏バテというものをしない。気持ちの上でも「夏バテしたらいけないから」と考え、しっかり食べようとするし、実際に食欲が落ちたりはしない。それに汗もあまりかかず、それはサウナなどに行くと一目瞭然で、一緒に行った友人がダラダラと汗を流している横で、「ちょっとジットリしてきた」という程度の水分しか、絞り出せないのだ。

痩せやすいはずの夏に太るということは、本格的に「デブ」なんだと、去年の夏、3kg太った私にいい放った友人がいたが、多分その通りなんだろうと思う。しかし、今年の私は違う。もちろん、こうやってダイエットしているわけだから、今までのように簡単に太ったりしたら困るのだが、そういうことだけでなく、さまざまな違いを感じている。

まず第一に、汗をかく。明らかに今までとは量が違うと感じられるくらい、ダラダラと汗をかいている。去年までももちろん、Tシャツがジットリと濡れるくらいに汗をかく日もあったが、それでも舞台に上がる女優のように「どんなに暑くて顔には汗をかきません!」と毅然(?)としていた私であるが、最近は目で見てわかるくらいに顔も汗を流している。

夏バテしているわけではないが、食欲がない日も多く、どんな時でも「食べる」ということに意識が集中していた頃の私とは明らかに何かが違っている。食生活を変え、体操もするようになり、基礎代謝がよくなったからではないかと私は考えているのだが、やっぱりダイエッターとしての意識の改革も、だいぶされてきたのではないかとも思う。

その証拠に、この1週間一度も見ることができなかった「56」という数字を、最終日の今日、再び見ることができた。できすぎだと思えるくらいのこの「体重推移」も、「太ってはいけない」という意識が叩き出しているんだと、先週同様、マインドコントロールに思いを馳せている。