2002年8月5日

新しい連載になって1か月。新たに「3か月で5kg」を目指し始めたわけだが、いきなり1週めで1kg痩せたのをいいことに、「これならきっと、楽に目標クリアね」なんて、呑気に構えていた。しかし3か月で5kgということは、1か月で1kg以上痩せなくてはいけないわけである。

こんな簡単な計算もせず、「楽に目標クリアね」などと考えている私は、本当に呑気者だ。楽天家ともいう。停滞期が3週続いても、「以前も4週続いたことがあるから大丈夫」とも思っていたし、たまに体操をサボっても、「前は体操していなくても痩せたから平気」などと考えていた。愚か者である。

ある日フト、「あと2か月で何kg痩せるんだっけ?」と考えたら、途端に青くなった。以前より、停滞期が来る周期は明らかに早くなっている。1kg弱落ちたら3週〜4週停滞期、という周期だ。厳密にいえば1kgではなく、600gとか800gごとに停滞期はくる。

ということは、単純に考えても2か月で4kg落とすのは不可能だ!……と、唐突に気がついたのだ。馬鹿なんである。そう思ったことがよかったのかどうか、再びマインドコントロールされたかのように、今週、ギリギリになって体重が減った。そう、減ったのである。なんと「56」という数字を見たのだ。

私はここ10年、何回もダイエットをして、最高に痩せた時で45kg、一番長かったのが47kg、53kg、57kgである。数年前は53kgと60kgの間を何回も行ったりきたりし、ここ数年は57kgと65kgをウロウロしていた。

だから「56」という数字を見るのは実に実に久し振りで、その数字を見た瞬間、体重計から飛び降りて、再び乗り、本当に「56」という数字が現れているかどうか、確認してしまった。白昼夢を見ているのかと思ったのだ。

でも本当に私は「56」を見たのである。恐るべし、マインドコントロール!! 最近、さまざまなサプリメントが問題になっている。本当に健康的に痩せるものも中にはあるのかもしれないが、やはり1か月に10kgとか20kg落ちるなんて、健康によいはずがないのだ。自分がこんなふうにたかが500gに一喜一憂しつつも、確実に体重が落ちていく日々を送っていると、「楽に痩せる」というのは、どこかがおかしいと思えてならない。

簡単にマインドコントロールされ(?)、愚かでお馬鹿で、怠惰な私ではあるが、ほんの少しの努力を続けることさえできれば、本当に確実な結果が現れるんである。そう、大切なのは「続けること」なんではないだろうか?

七尾先生の食事制限が、「本当にこれでいいの?」と思えるくらい楽なのも、体操がたった5分でいいのも、「続けるため」である。実際、「たった5分」でありながら、私はいまだに毎日やることができないし、4か月も続けているというのに、食事のポイントもオーバーしてしまうこともある。

そんな「いい加減な努力」であっても、こうして続けていけばこんなに確実に結果が出る。ほんのひとつき前には「60を切った」ということに狂喜乱舞した私だが、今度は「55」を目指して確実な努力をしていくつもりだ。