新しい連載が始まった先週から、ポイントも75から70に減り、毎日の体操が義務づけられた。ポイントは、もともと75になることが少なかったので、減らすという意識も特になく、ほとんどの日をクリアすることができた。
唯一超えてしまった日は、中学からの友達の結婚式だった。せっかくのご馳走を前に、「ダイエット中だから」なんて思って我慢するのは自分の精神状態によくないと勝手に決めつけて、私はしっかり食べた。それにちょっとでもグラスを空にすれば、ボーイさんが飛んできて「何飲まれますか?」と聞いてくれるため、ワインも次々に飲んだ。その結果はごらんの通りである。
しかも、披露宴のスタートが12時半ということもあり、家に帰って人心地つくころには、すっかりお腹が空いてしまった。お酒も入って眠たかったから、このまま寝てしまおうと思ったのだけど、やらねばならぬ仕事があった。
さっさと終わらせて「寝るぞ!!」と思ったが、結局仕事は終わらず、夜中にお腹が空いて、カップラーメンなんぞを食べてしまった。これは明らかに心の緩みから出たことだ。なぜなら私は、このダイエットが始まってから一度も、「夜中にものを食べる」という危険を冒したことがなかったから。
今までだって、夜中に仕事をする日はいくらもあった。イヤ、ほとんどそんな毎日だ。7時くらいに夕食を済ませていれば、当然夜中の1時、2時にはお腹が空く。それでも私は、スープを飲んだり、コーヒーを飲んだりして、とりあえず空腹感を紛らわすという作戦を遂行していたのだ。なのに、なのに…である。
これはダイエットが上手くいっているから、「ちょっとくらい平気だろう」という心の隙ができた証拠ではないか? 体重はこの1週間、まったく動かなかった。太ることもなく、痩せることもなかった。1kgぐらいの間を、フラフラフラフラしていただけだ。
最初の頃と違い、「毎週減っていく」というようなことはないだろうと、ダイエット塾の七尾先生からもいわれているので、多分また、停滞期に入ったのだろう。ということは、あまり安心して「ダイエット成功中」なんて思っていては、またすぐに太る危険もあるわけだ。少なくとも2kgくらいは平気で戻るかもしれない。そう頭では思っていても、以前我慢できたことが、「まぁいいか」で我慢しなくなってしまう……。
これだから意思が弱いというか、楽天的というか、「太る体質(性格)」といわれるのだ。体操もやったりやらなかったりなのは同じ理由からだ。疲れてドッとベッドに倒れこんだ後、再び起き上がって体操をする気にはなかなかなれない。その時私の頭に浮かぶのは「ま、今日くらいいいか」という言葉だ。
「今日だけは」…そういって食べてきた結果が、3か月前の私だというのに…。私の悪い性格は、脂肪と共にいつかどこかへ行ってくれるのだろうか……。