2002年4月15日

「一体、私が何したって言うのよ〜!」

体重計に乗るたび、私はそう叫ぶ。特に、今まで見たこともないような数字を見てしまった時には、本当に声に出して言ってしまう。だって食べ過ぎた記憶もないし、肉や甘いものなど「太る」と言われているものを大量に摂取したわけでもないのに、とにかくここ数年、「生まれて初めて見る数字」の記録を更新しまくっているのだ。

太り始めたのは5年前。当時の私は、毎晩のようにお酒を飲んでいた。飲んだ次の日に体重計に乗ると、確実に1Lは増えていて、若い頃はその後2〜3日普通の食事をすれば戻った体重が、戻らないまま次の飲み会になり、また1kg太るという生活が続いていた。そしたらなんと! 1年で14kg太るという、恐ろしいことが起きてしまったのだ。

1年経った時、持っていた服のほとんどが着られず、ストッキングさえもキツキツになっていることに気が付いて、私はダイエットに挑戦した。その結果、めでたくも7kg痩せることに成功。でも、1年振りに会う友人たちは、7kg痩せたことではなく、7kg太ったことにしか気が付いてくれず、誰に会っても「太ったね〜」と言われ、ダイエット成功の喜びを感じられないまま、私はまた太り始めた。

7kg太ってはまた痩せて、というのを何回か繰り返し、いつの頃からか、14kg太った時に見た数字を日々更新するようになった。そして現在、私は一番痩せている時から比べて、なんと20kgも太っている状態になってしまったのだ。

もともと大きめの服をダブダブと着るのが好きだったので、14kgまではスーツ類はともかく、まだまだ着られる服があった。でも20kgになって、さすがにすべての服が入らなくなってしまった。スカートやセーターはもちろん、下着さえ、付けていると苦しくなる始末。一体、私が、どんな悪いことをしたっていうのだ!お酒はほとんど飲まなくなったし、特にお肉や甘いものばかり食べているわけではない。

にもかかわらず、ちょっと「食べ過ぎたかなぁ」と思う時には、確実に体重に現れ、「全然食べなかった」と思っても、まったく数字には表れない。これは、基礎代謝が年と共に確実に落ちているからだろう。

着られる服もないからお洒落はできないし、「太ったね」と言われることを考えると、人との付き合いも億劫になり、ほとんど「ひきこもり」状態。仕事柄家にいることが多いので、まったく緊張感もない。

試しに万歩計を付けたら、1日300歩くらいしか歩いてなかった。確かにこんな生活で痩せるなら、誰もダイエットで苦労しないだろう。痩せたいとは思っていても、どこかで「まぁいいか」と思っていたような気がする。でも最近、階段を上ると動悸がするし、お風呂に長く入ると立ちくらみがする。キツイ服でいつも体を締め付けているので、血行も悪くなっている。それに前より疲れやすい気がするのだ。

これでは、体を壊すのは時間の問題だろう。だから私は、このポイント式低インシュリンダイエットで、痩せることを決意した。目標は20L! 未練がましくとってある5年前の服を、全部着られる私になるのだ!