ユタ州とアリゾナ州にまたがるレイク・パウエル( Lake Powell)は、コロラド川がグレンキャニオン・ダムによって堰き止められてできた周囲約300kmの巨大な人造湖である。グランドキャニオンの上流に位置し、人造湖としては世界第2位の大きさ。映画『猿の惑星』の撮影場所としても有名だ。
グレンキャニオン・ダムが建設されたのは1963年。現在のように水を満々と湛えるようになるまで17年もかかったと言われ、現在、ロサンゼルス、ラスベガス、フェニックスなど1500万人に電力を供給している。
グレンキャニオン国立レクリエーションエリアとして、自然の保存、保護をされているパウエル湖の周囲は、屏風のようにそそり立つ黄褐色の岩に縁取られ、無数のクリークやキャニオンが鋭角的なたたずまいを見せている。
湖の周辺を車で走っていると、プレジャーボートを引いた車の多いことに驚かされる。レイク・パウエルはウォーターアクティビティのメッカで、乾燥した大地に住む人々のオアシスの役割を果たしているのだ。最深部500フィートに及ぶという湖には、多種多様な魚たちが暮らし、世界各国から釣り人達が集まってくるという。
観光ポイントは、『レインボー・ブリッジ』という名の世界最大規模のナチュラルブリッジ(自然に形成された岩の橋)で、湖の奥までボートで入っていくと、その高さと幅をまじかに見ることができる。『レインボー・ブリッジ』の名は、ナバホの人々が「虹が固まってできた」と言ったことからつけられている。
この『レインボー・ブリッジ』を見に行くツアーをはじめとして、半日コースから2週間のものまで、多くの会社がクルーズ船でのツアーを、各種取り扱っている。
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