東京・赤坂のTBS近く、ビルの谷間に「ネコ踏み通り」と呼ばれる細い道路がある。人ふたりが並んで歩くのがやっとの細い道ながら、地元の人や近所の会社のサラリーマンが、抜け道として利用するため、案外混雑している所である。この道周辺には、たくさんのノラネコが暮らし、通勤途中のサラリーマンがうっかりネコを踏んでしまったことから、以来、「ネコ踏み通り」と呼ばれるようになった。ここに暮らすネコたちは、動物愛護協会の人のお世話で、毎日手厚いまかないを受け、またすべてが避妊手術を施されている。ノラでありながら、どことなく優雅なネコたちのしぐさは、「衣食足りて礼節を知る」の言葉を思い出す。(構成&撮影/芥真木 金子保知)
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