南太平洋の中央部、赤道と南回帰線にはさまれた海域に浮かぶ常夏の島々フィジーは、もとイギリス領で1970年に独立、英連邦の一員となった。フィジーを構成している島は全部で約300。首都スバのあるメインアイランド、ビチレブ島のように四国の約半分の大きさの島もあれば、海原に小さい珊瑚礁が顔を出しているだけの島もある。フィジーの人たちは、みな陽気でとても気さくだ。住民たちが、ふだん利用しているのは、素朴なオープンマーケット。店の広さは、畳一帖分。路上に敷いた布に果物や野菜、魚介類などがにぎやかに並べられ、朝から晩まで買い物客でにぎわっている。(構成&撮影/芥真木)
※フィジーの家庭料理は『Magazine』の『世界の家庭料理をいただきます』で公開中。