『わさビーフ』など、傑作スナックを発売し続けている山芳製菓の、またまたおもしろいニューバージョン『ゆず七味』を紹介しよう。

日本古来の味わいを表現するため“ゆず”と、夏向きに“七味”の辛味をコラボレートさせた、柑橘風味のポテトチップスだ。常に前衛的なセンスで素材を模索する山芳は、京風の“七味”を独自にブレンドして、“ゆず”の産地にもこだわった。

馬路村は高知県の東部、清流、安田川の約20km上流に位置するところで地形は急峻。山の中や谷あいの畑で“ゆず”はすべて自然流にのびのびと栽培されている。また“ゆず”の起源は、800年ほど時代を遡る。元々は中国の揚子江の上流が原産地で、飛鳥〜奈良時代に朝鮮半島を経由して日本にもたらされたらしい。やがて、源平の戦に敗れた平家の落人たちが四国山中を彷徨した後、安住の地となった馬路村に、京都の食文化とともに持ち込んだと推察されている。歴史のロマンと、爽やかな風味を味わえる一品だ。

(レポート/中島永寿輝)

「ローソン」「ファミリーマート」にて季節限定発売中。「山芳製菓」から、税込み価格124円。