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クロアチア戦、選手たちはよく戦ってくれました。 細かい話に入る前に、サッカーに限らず、スポーツに限らず、何事においても日本のメディアというのはとにかく「ぬるい」ですよね。多くの人がそう思っていることでしょう。批判すべき点を批判しない、誤りをはっきりと指摘しない…それが、メディアも、当事者(スポーツにおいては選手)も、受け取る我々一般ピープルも、成長しない、いつまでも事がわかっていかない、そういう体質・風土をキープし続けている温床となっているのではないでしょうか。 日本代表についても同じこと。はっきりミスはミスと指摘する、ダメなものはダメと言う、そこから本当の成長や進化があるのでは。それは特定選手を吊るし上げることでも、責任を負わせることでもない。でも、それがあってこそ、選手にも、我々観るほうにも甘えが払拭されるのではないか。第一、批判には「次は期待しているぞ」「次は頼むぞ」という希望と願いがこめられているのだ。 そうした的を射た批判がネットでしか見られないとしたら、それは非常に悲しいことと言わざるをえまい。 というわけで、このコラムでは遠慮なく批判させていただきますよ。 クロアチア戦、本当によく戦ってくれたと思っています。 その結果として、勝点は1ポイントしかあげられませんでした。まだまだ日本チーム、日本の選手たちの地力がそれまでだということです。選手だけではない、ワールドカップに臨む日本全体のパワーがそれまでだということです。たかがサッカーじゃない、サッカーというよりフットボール、それは国全体の底力が問われる戦いなんです。不思議と思われようが、意味不明と言われようが、そうなんだから仕方ない。それがわかってきた人も増えてきましたが、まだまだ。もっと増えなきゃ、歴史は繰り返すだけでしょう。そもそもワールドカップを「祭典」などと言っているうちはダメね。 ゴールキーパーの川口…PKを止めてくれてありがとう! オーストラリア戦では「やってはいけないミス」と糾弾したけど、率直に「ありがとう」と言います。オーストラリア戦のチョンボが帳消しにはならないけどね。 柳沢…私は高校生の頃から君を評価し、君の動き出し、スペースを作る動き、スペースを突く動きは天下一品で日本チームに必要と言ってきた。でも、いつまで経っても変わらない部分(←何のことかわかるよね?)については、数年前から愛想も尽かしていた。これが最後の期待をこめた一戦だったのさ、俺にしてみれば。でも、それは間違いだったよ。アレをゴールに流し込めないなんて、もう消えてくれ。信じられない幼稚なボールタッチじゃないか。本当に信じられない。許せない。 玉田…左サイドで相手を抜いてペナルティエリアに入った、で、どうしてシュートじゃないのだ? 高原も大黒も、日本のフォワードはみんな××だ。ワールドカップ出場国最低のフォワード陣だよ、まったく。 宮本…メディアでは何だか良い扱いだけど、大手広告代理店の息でもかかっているのかね? きっとそうだろう。だがね、君は4バックのセンターバック2枚のうちの1人は無理だ。自分でもわかってるだろう。3バックのセンターで後ろに1人余るところしか、君の居場所はないみたいだ。Jリーグの試合でもね。まあ、次の試合ではサスペンション(累積警告で出場停止)だから、試合を観ながら冷静に自分で考えてみたまえ。 ところで、次の試合でセンターバックは誰がやるんだ?(これ、オーストラリア戦で宮本がイエロー貰った時に多くの人が気づいていたんだけど) 中澤と坪井? 松田がいればねぇ。 日本は、決勝トーナメント進出にまだ首の皮1枚の望みはある。最後まで見続けるのが、頑張っている選手たちに対する礼儀であり我々の義務。だが、ぶっちゃけ、限りなく可能性は低い。 まず、ブラジルに勝たなくてはならない。同時に、クロアチアVSオーストラリアが引き分けてくれるかクロアチアが勝ってくれるかして、しかも引き分けた場合はオーストラリアとの、クロアチアが勝った場合はクロアチアとの得失点差の争いになります。とにかく現在の日本の得失点差は「-2」なのだから、ブラジルに1点差勝ちとかでは2位になれないのだ。(2006/6/19) |