今大会のスペインの可能性はいかに…?

いっつも期待されながら、満足な結果を残せないスペイン。

そりゃそうでしょう、リーガ・エスパニューラ(スペインリーグ)を見ていれば、どうして代表チームがパッとしないのか不思議に思うのは当然ですよね。

ま、そこは色々とお国の事情があるわけで、古くはオランダなんかもそうでした。1974年のワールドカップ・西ドイツ大会でクライフを擁して世界に衝撃を与えるまでは、クラブチームの戦績は凄いものがったにもかかわらず、代表チームはパッとしなかったのです(ちょっと例が古すぎたかな?)。

そんなスペインの初戦は、シェフチェンコ擁するウクライナ。今大会こそはスペイン代表の本領が見られるかと注目しましたが…スコアは4-0の完勝、でも正直いってウクライナじゃわかんないなぁ。もうちょっと見ないとね。

グループリーグもA組からH組まで一巡して、すべてのチームが登場し終えました。

どのグループも楽ではないし簡単ではないのだけれど、それでも少々わかりやすいグループはあるよ、やっぱり。日本のいるF組は、これはやっぱり難しいグループだったよね。

ところで、アメリカと対戦したチェコ、ブラジルと対戦したクロアチア…この2チームに感心したのは守備のレベルの高さ。

チェコについては一昨日触れたけど、クロアチアもブラジル相手にスペースを上手く消して、全然自由にさせなかった。共通しているのは、激しい運動量とプレッシングをかけるわけではなく、フィールドプレイヤーが常に連動していて巧みな位置取りで、相手の攻撃に対してスペースを与えないこと。だから一見、ボール支配率では下回るかもしれないけど、危険な状況を作られることはない。

いわば成熟したトータルディフェンスといった感じか。

これに比べると、常に運動量を前面に出してプレッシャーや囲い込みを仕掛けるディフェンスなんて、まだまだ子どもみたいなものかもしれないね。

そのクロアチアを相手に、日本チームはゴールを奪えるのか? 頑張っていただきたいものですよ、本当に。

大方の予想どおり4-4-2のフォーメーションで行くらしいが、クロアチアの右サイドのプレイメーカーであるスルナを自由にさせてはいけないのだが、どうするのかね。三都主に攻撃的に行かせて押し込め、なんてイージーな戦略じゃないだろうな? スルナは決してスピードがあるわけでもドリブルがあるわけでもないが、テクニックは中田英寿クラスかもしれないが、豊富な運動量と実にツボを押さえたスキルフルなアウトサイドプレイヤー。

日本の左サイドバックは、三都主じゃなくて中田浩二とかにしときますか?(2006/6/15)