ジーコは巻誠一郎と佐藤寿人を選ばないのか?

J1リーグも5月6日・7日の試合をもって中断し、いよいよワールドカップへ向かいます(J2は通常通り開催するから時間あれば観に行くけど)。

日本代表は5月9日にブルガリア代表と、13日にスコットランド代表とテストマッチ2戦(キリンカップね)を行い、15日にワールドカップ出場メンバーが発表されます。

キリンカップはいわゆる国内組だけの召集で、このメンバーに選ばれていない国内組はもうワールドカップ本大会へ行けるチャンスはゼロなんだろうな…松田や今野は必要ないってことね。

そうですか。ディフェンス、不安なんだけどねぇ。

特に宮本なんか…3日のアジア・チャンピオンズリーグの試合で相手フォワードに簡単に振り切られてゴールされちゃったシーンなんか見ると(簡単に終わっちゃったねACL、ガンバ大阪も東京ヴェルディも。情けない…)。

ま、世間の注目は本大会へ行けるフォワードの顔ぶれなんだろうけど。

ジーコは以前、フォワードは4人といってた記憶が。そうすると、久保高原は決まりとすると、リハビリ中の柳沢は加えるつもりだとジーコがTVクルーの前で言っていたので、それで3人? じゃ、あと1人? 残りは大黒? 玉田? でも玉田は2004年の頃とはプレースタイルが変わっちゃって、もう怖くなくなってんだけど。

で、巻と佐藤寿人だよ。

5月3日のジェフ千葉VS浦和レッズは、巻のパフォーマンスをたいへん興味深く観させていただきましたよ。特にゴールシーン。後方からのクサビのボールを下がってきて受けて、左サイドに開いていたクルプニコビッチにはたく…クルプニコビッチは左足でアーリークロス…私は巻が下がってクサビを受けたばっかりなのでタメを作れ! と思ってしまったが、トップの位置へ走り込んでいて、そのボールを受けたのは中盤底の佐藤勇人…佐藤勇人の胸パスを巻がダイレクトでズドン!! ファインゴール!

このゴールは巻がつくったゴール。周囲を使いながら起点からフィニッシュまで描いたゴール、というわけです。こういう風に、ゴールまでの流れが描けてつくれるフォワードはいないんだけどね。

もっとも、このゴールシーン、センターバックの闘莉王は攻め上がっていたし、トップの位置へ入ってくる佐藤勇人をルーズにしてしまっていたのは、この日レッズの中盤底に入っていた(鈴木啓太が出場停止だった)小野でなければならないはず。

こんなんじゃやっぱり、小野を代表の中盤底では使えないんだよ。ね、小野をどう使うんだよ。5日の浦和レッズVS鹿島アントラーズでは小野は2ゴールでマスコミは囃し立てそうだけど、そんもんじゃないから。

ハナシ戻って、巻と佐藤寿人。

今ノッてる2人をどう扱うのか、久保もやっぱりダメっぽだし、チャンスをことごとく外してくれる高原を選んで、この2人の両方とも本当に選ばなかったら、それは実にもったいないことだと思うね。(2006/5/7)