日本代表のディフェンスの要・中澤佑二、ダイジョウブ?

4月15日のJリーグ、横浜F・マリノスVSガンバ大阪の試合を観ていても、中澤のパフォーマンスが気になります。

日本代表の最終ラインの「要」である中澤には、多くの方々が期待感を持っていると思うのですが、その契機は2004年のアジアカップでの大活躍によるものでしょう。あの大会、守備ではことごとく相手の攻撃をはね返し、それだけでなく貴重なゴールをあげて日本の連覇に貢献。あの大会のみならず、2004年のアジアのMVPは中澤、という声が多かったもの。

それ以来、中澤は「代表の最終ラインは中澤だけは安心」という<ブランド>になったわけですが。

ところが昨シーズンからでしょうか、「らしくない」プレーが時々目につくようになりました。疲れもたまっているからと思ったけども、ピークは2004年だったのではないか…という声があるのも事実。巷では「劣化した」との声も。

代表でのゴールも多く、最終ラインでの守備だけでなく、隠れたゴールゲッターとしても期待される中澤、チューンアップを祈りたいものです。

実はセンターバックにも他にJリーグに良い選手はいるわけで…

私も何度か名前を挙げている松田もいるし、川崎フロンターレの箕輪もいる。彼らは代表に呼んで使ったことがあるけれど、鹿島アントラーズの岩政はどうして一度も呼ばないのかわからないし、浦和レッズでは田中マルクス闘莉王だけでなく堀之内も急速によくなっているし。

ただ、ジーコは彼らを全然試してないからね。今回のワールドカップでは「無い話」だよね。

話変わりますがセレッソ大阪の西澤、チームの成績はよくないが、Jリーグでスーパーなゴールを決めています。もともと西澤が決めるゴールは美しくスーパーなゴールが多い(その分、数は多くないのだけど)。

いまさら代表に呼んで欲しいとは言わないけれど、昨シーズンも呼んでみるべきじゃないかという声も一部にはあったはず。ま、もったいないはもったいない、あれだけの能力と技術を持ったフォワード。日本はフォワードが人材不足というけれど、いることはいるんだよね。それをどう使うか、機会を与えるか、ということだと思うんだけど。

もっとも西澤は、2002年のワールドカップのRound of 16で日本がトルコに敗れた試合で意外なスタメン起用されて「一人だけキリンカップを戦っていた」と酷評された過去を持つ。あれからどう変貌を遂げたのかは見てみたかった気はするけどね(すっかり過去形)。

さて、スコットランド・プレミアリーグでは、中村俊輔が移籍したセルティック・グラスゴーがブッちぎりのリーグ優勝を遂げました。ライバルのグラスゴー・レンジャースがチャンピオンズリーグとの兼ね合いでピッチが上がらなかったというラッキーはあるとは言え、移籍した最初のシーズンでの優勝は率直に「おめでとう!」と言いたいです。これで、リーグカップと合わせて二冠獲得ということになります(スコットランドFAカップは負けちゃって三冠は逃したけど)。

ま、この優勝に関してはスコットランドリーグのレベルが低いとか、色々言う向きもあるようですが、その国で最も権威があるのは万国共通にリーグ戦での優勝であり、それを勝ち取ったということはたいへん評価されるべきこと。

と同時に、リーグとしてのレベル云々より、「勝者のメンタリティ」というものを実際に体感したり達成するということが、非常に重要なのではないでしょうか。たとえ、どんな小さな国のリーグであっても。

その意味からも、中村俊輔にとって非常に価値あるキャリアになったと私は思います。

セルビア・モンテネグロの名門、レッドスター・ベオグラードに移籍した鈴木隆行が初ゴールをあげたそうで。しかも2ゴール。セルビア・モンテネグロリーグの試合はさずがに日本でオンエアしてくれないので、入手しましたよ、現地映像。

ウン、2ゴールともガツンとナイスゴールだったですよ。

ただ、リーグ戦の試合じゃないのですよ。カップ戦。リーグ戦でゴールしてね。やっぱりゴールにしても、リーグ戦とカップ戦では価値も違うから。(2006/4/16)