どうすんの? 代表の左サイドバック??

Jリーグ開幕!

3月4日はJ2の6試合とJ1の1試合、5日はJ1の8試合でJリーグ開幕。今年は特にJ2が面白い…などという向きが多いようだが、何を今さら…J1だけでなくJ2も毎年面白いゾ。

ところで、J1開幕戦となったのはガンバ大阪VS浦和レッズ。
見ましたか? ガンバの右サイドバックの加地が、ペナルティエリア内に進出して斜め後ろからのクロスに、胸トラップ1発で三都主を交わして、左足でゴールを叩き込んだシーン。

中途半端な位置取りと寄せ…これが代表の左サイドバックなんだから、そりゃそこからグデグデにやられるよね。>ボスニア・ヘルツェゴビナ戦

2月28日にドイツに乗り込んで行った、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦で顕わになったのは(というか、我々はとっくに承知だが)、

日本チームの左サイドバックという恒常的不変的「穴」!!! 

そこがグデグデだから、全般的にあたふたしてしまう。世界中の誰もがわかること。ジーコは本当にこのままで行くつもりなのか? 頼むから、他の誰でもいいから替えてくれ! オーバーラップしてくれなくていいから。

ボスニア・ヘルツェゴビナ戦、4-4-2の中盤の構成は、戦前の私の危惧とは違って、ボックス型ではあったものの、前目に中村俊輔と小笠原、後ろに中田英寿と福西だった。中田を前で使わないのは、それは正しい。同点ゴールを決めたけど、中田はもはや前目ではアイディアと煌きが出せないから。後ろ目の位置(中盤底=セントラルミッドフィルダー)から行ってもらおう。ただしガシガシ上がって行くので、最終ラインの前がスカスカになりがちだ。中盤底のもう一人は守備職人にして欲しい。それでだいぶバランスよくなるはずだ。福西、小野、稲本…? どれも足りないとこだらけだなあ。まだ阿部勇樹とか今野とかのほうがマシかもしれんゾ。

守備職人でありながら、ロングパスによる展開力もあって、イザという時の攻め上がりがあって、イザという時のロングシュートがあって…なんて選手、日本にはいないよね(ふぅ〜)。

この試合、高原が先制ゴールを決めたけど、高原はワールドカップのメンバー当確ですか? いや、ジーコ的には既にとっくに当確だったのかもしれないが。高原をどうしても使うのですか…そうですか。

ま、攻撃よりも日本の最大の弱点は最終ラインなんだよね。

1998年のフランス大会に初出場して、アルゼンチンに0-1、3位になったクロアチアにも0-1だったことを受けて、サッカーファンの間にも「守備は世界に通用した」などという実に寝ぼけた声が当時Jリーグのスタジアムでも私の耳に入ってきた。

あのね、失点が少ないからといってどーして守備は通用した、ってことになるの。とにかく、日本の最大の弱点は最終ラインです。前線へのフィードも酷いじゃない。今度から最終ラインからのフィードも注目していてください。私の言うことがわかるはず。

ところで、日本がボスニア・ヘルツェゴビナと戦った翌日、クロアチアがホームでアルゼンチンと対戦しました。結果はご存じのとおり、ロスタイムのゴールでナンとクロアチアが3-2で勝利。これ鬱になるよね。

ただですね、映像を見たらそうでもなかった。守備が強いと聞いていたが、クロアチアの最終ラインって、棒立ちで揺さぶりについていけない感じ。ディフェンスラインの間をかなり突けるのではないだろうか。

それよりも、キッチリとサイドに起点を作って仕掛けてくる攻撃にどう対応するか。そっちのほうが問題だ。

ま、日本はホームでアルゼンチンと何度も戦っているけど、いつも完敗。アルゼンチンのモチベーションとか、この試合における意図とかもあるだろうけど、とにかく3-2のスコアを残した相手だということです、クロアチアは。

オーストラリアのように、体力で鬼プレスをかけてくることが予想される(この前のアメリカのように)相手も苦手だろうが、個々のキープ力でもって、パス回してくるクロアチアのような相手も、組織的なプレスをかけることをしない、今の日本のやり方では苦手なのではないか? 昨年6月のコンフェデのメキシコ戦のように、ボールを回されながらズルズルディフェンスラインが後退していく光景が目に浮かぶようだ。

今からでも、守備のプロフェッショナルをテクニカルディレクターとかで入れません? 日本サッカー協会殿。(2006/3/5)