ショッパ過ぎるゾ!! アジアカップ予選のインド戦

2月22日に横浜国際総合競技場(通称「横酷」・現在は「日産スタジアム」と呼ぶべきですね)で、アジアカップ予選のインド戦が行われました。2大会連続優勝のディフェンディングチャンピオンの日本ですが、ワールドカップと同じく、アジアカップも前回大会優勝国も予選から参加することになり、その第1戦というわけです。

しかもグループリーグはすべてホーム&アウェイ。AFC=アジアサッカー連盟もようやく世界標準が完全に導入された感があります。

ワールドカップに向かっている中では、テストという点ではあまり意味のない試合ではありますが、勝点のかかった公式戦ですし、システムのトライアルと新しい顔ぶれのプレーを逆に楽しみに観戦しました。

この試合でのフォーメーションは、アメリカ戦での3-6-1(3-4-2-1)でもフィンランド戦の3-5-2(3-4-1-2)でもなく、4-4-2。しかも、中盤ボックス型の4-2-2-2。

なんだ、結局ジーコはブラジル型のこのフォーメーションで行きたいんじゃないか。

で、長谷部をスタメンで使ってくれたのは good job だけれども、小野と福西が中盤底で、小笠原と長谷部が前目? でもって、2トップは久保と巻。久保 or 巻に佐藤寿人を組み合わせるのがイイんではないかい?

ということはですね、小笠原と長谷部は中田英寿と中村俊輔の当て馬か? 間違いなく長谷部は中田英寿の「代わり」だよね。もう二度と呼ばれることはないんだろうな、長谷部…。こういうわかりやす過ぎるのって、どうよ?

でも、もし本当にそうだったとしてですよ、この中盤前目に中田英寿と中村俊輔を並べる4-2-2-2の中盤スクェア型のフォーメーションって、ロクに機能したことないんじゃなかったっけ?

実際この試合でも、2トップー2列目ー3列目(中盤底)の3列が詰まって窮屈というか固定的な感じで、創造性ある動きや互いの連動がしにくそうなんだよね。特に横の動きが。動きを生み出すために中盤をダイヤモンド型とかにしたらどうなの? 昨年6月のコンフェデレーションズカップの頃はそういう試みしてなかったっけ。

思い起こせばジーコ就任初戦の2002年10月のジャマイカ戦、中盤底に小野・稲本、前目に中田・中村を配したいわゆる「黄金の中盤」…結局ジーコはこれに戻っているんじゃないか?

それは原点回帰じゃなくて、単なる学習能力欠如じゃねぇのか??

でもって、左サイドバックはやっぱり三都主で決まりなのね。ずいぶん呆けたプレーをしてくれてたけど、特に前半。後半、どフリーから際どいミドルを随分蹴り込んでいたけど、そんなの全然参考にならん。まあ、昨年よりはコンディションは良さそうだ。

あと加地! 君のクロスはなぜにそうも軌道が読みやすいんだね。クロスの蹴り方も2種類しかないみたいだし。種類云々よりも、タイミングを変えたり中の動きとシンクロしたり、イマジネーションを伴うクロス上げろよ!

あ、それとだよ。巻はもしや、セルビア・モンテネグロの名門、レッドスター・ベオグラードにスポンサー移籍(!)した鈴木隆行の当て馬だったんだろうか?? う〜む、ジーコの脳内思考は全くわからん(というか、わかりやす過ぎる?)。

ジーコの思考がまったくわからんという点では、試合終盤に宮本に替えて茂庭を入れた点。なんで最終ラインを交替させんの?

替えてみる選手なら他にもっといるでしょうが。茂庭を使ってみたいのならスタメンで起用しろよ、ってば。

福西はこの試合では役割が明確だったためか、安定したプレーだったね。

というわけで、ごくごく一部の選手を除いては、「自分は多分ワールドカップに行ける」と思ってそうな選手たちの気の抜けたパフォーマンスを見物させていただいた印象。まだ春先の肌寒い中、ウイークデイに新横浜まで駆けつけた観客は4万弱(3万8000)。ブーイングも何度か起こったが、もっとブーイングしようよ。観客も優し過ぎるよ。

さて、25日にはJリーグチャンピオン(ガンバ大阪)と天皇杯チャンピオン(浦和レッズ)が対戦する「スーパーカップ」が開催されました。海外でも国内リーグ開幕目前に行われる昨シーズン・チャンピオン同士(リーグ戦とカップ戦のチャンピオン同士)の対戦。いよいよJリーグ開幕です。

でも、この2チームの対戦をJリーグ開幕戦でもぶつけてくるのって、Jリーグもいろいろ試行錯誤した結果なんだろうけど、それはわかるけど意味ある?(2006/2/25)