遂に開幕! 間近で見るワールドクラスのプレー
日本は4日のベルギー戦が重要

5月31日、遂に、アジアで初めて開催されるワールドカップの幕が切って落とされました。
東京でも先週あたりから、外国人の姿が多くなってきました。これから1ヶ月間、全世界の耳目が韓国と日本に集まります。(いろいろ問題もありますが)ぜひとも、素晴らしい大会になってくれることを祈りたいと思います。

前回大会優勝国が出場する開幕戦では、フランスがセネガルに0-1で敗れてしまいました(私の予想は、1-1のドローでした)。開幕戦は、いつも前回優勝国が苦戦するので、とくに驚きはありません。が、フランスは、シュートが何度かゴールポストに嫌われるなどツキもなかったわけですが、ワールドカップ前のテストマッチをいくつか見た感じでも、どうも最終ラインの不安定さが気になります。まさかグループ・リーグで敗退ということはないと思いますが、同じグループのウルグアイVSデンマークを見た感じでは、大丈夫でしょう。

フランスがグループ・リーグを勝ち抜くと、韓国から日本にやってきます。日本での初戦は6月15日の新潟スタジアム(20:30キックオフ)か、16日の大分スタジアム(15:30キックオフ)になります。

日本での開幕は6月1日、15:30キックオフの新潟スタジアムと、20:30キックオフの札幌ドームでした。どちらのスタジアムも、ワールドカップらしい、なかなかよい雰囲気だったように思います(地上波のNHKの中継では、スタジアムの音声を意図的に絞っていたのか、スタジアムの盛り上がりが伝わらなかったみたいです。ハイビジョンとスカパーでは、充分に盛り上がりを味わうことができました)。

決勝トーナメントでフランスの入っているA組と対戦するのは、アルゼンチン、ナイジェリア、イングランド、スウェーデンが顔を揃えた例の「死のF組」。2日に、カシマスタジアムでアルゼンチンVSナイジェリアが、埼玉スタジアムでイングランドVSスウェーデンが行われました。アルゼンチンVSナイジェリアは、1-0というスコア以上に、その内容の濃さ、ハイレベルの攻防を堪能しました。イングランドVSスウェーデンも、日本のスタジアムとは思えないようななかなか素晴らしい雰囲気で、本当にこの日本でワールドカップが開催されているんだなあ、との実感を持ちます。普段サッカーをご覧にならないかたも、もしこの2試合をご覧になっていたら、これがサッカーか、と驚かれたのではないでしょうか。

さて、我が日本代表チームの初戦は4日のベルギー戦です。
ワールドカップ出場国の中には、決勝トーナメントの最後のほうまで勝ち残ることを目標に、グループ・リーグを戦っているチームがあります。そうした国は、グループ・リーグ戦は必ずしもフルスロットルではありません。ピークを決勝トーナメントのセミファイナルとかクオーターファイナルに置いているからです(とはいえ、グループ・リーグ突破が危くなってきたりすれば、もちろんトップギアに入れてきますけれども。超マジ、ということです)。

一方で、グループ・リーグを勝ち抜くことを最大の目標に、グループ・リーグを戦っているチームもあります。そうした国は、当然、グループ・リーグ初戦からフルスロットルです。
日本はもちろん、後者です。ところが、日本が入っているH組は、どの国も後者なのです。考えようによっては、日本は逆に難しい組み分けになったように思えます(韓国のほうが、ポルトガルという強豪チームがいるものの、逆に少しやりやすいかもしれません)。

そうであればなおさら、日本にとって初戦のベルギー戦が重要になります。もちろん、勝ち点3ポイント獲得が目標です。最低でも、勝ち点1ポイントは必要です。負けは絶対に避けなくてはなりません。私は4日は、埼玉スタジアムで日本選手たちの戦いぶりを見守りたいと思います。(2002.6.3)