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10月9日に新潟スタジアムでUAEとテストマッチを行った日本フル代表。前日にはアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のセミファイナル(第1戦)でガンバ大阪VS浦和レッズがあったので、両チームから呼ばれている選手は当然お休み。 どういうスタメンを組むのかとおもったら…ゴールキーパーは楢崎、右サイドバックは内田、左サイドバックは長友、センターバックの2枚は中澤と寺田、中盤センターに長谷部と稲本、中盤前目には中村俊輔と大久保、フォワードは玉田と岡崎…ときた。岡崎は2トップというよりも玉田とは縦の関係にいて、中村俊輔、大久保とともに2列目という感じだろうか。 15日のホームでのウズベキスタン戦へ向けた準備が伺えるスタメンということになるのだが、なるほど、左右のサイドバックは内田と長友で行くのか? 大丈夫かい? 左サイドバックは長友ではなくて、先月のバーレーンでのアウエイマッチと同様、阿部勇樹(浦和レッズ)を使うのかもしれないな。 センターバックは闘莉王がケガがちなのでバックアッパーが急務だが、寺田(川崎フロンターレ)を起用したか。 寺田は33歳とベテランだが、長身でヘッドも強いし悪くはない。 ただ、森重(大分トリニータ)を召集していたので、森重を使うのかと思っていた。岡田監督的には、世界との対戦を見据えてセンターバックには長身の選手を起用しようとするのがデフォ(デフォルト)のようだ。 最近、大分トリニータの試合を生で観戦して実際に森重のプレーを見たが、確かにいいね。 北京オリンピック前からの充実ぶりを感じさせるものがあった。1対1の対応に粘り強さがある。もっともトリニータでは3バック(その中央に入っていた)なので、フル代表の4バックのセンターがすぐに対応できるかというのはあった。耳に入った情報によると、岡田監督は森重を左サイドバックで起用したい意向とか…未確認だけど。なお、この試合の後、森重は森嶋とともに所属チームに戻された。でも次回また必ず召集するだろう。 さて、実は寺田もケガがちで、実際この日も前半だけで下がったのはヤバめな兆候があったかららしい。 寺田と替わって入ったのが高木(清水エスパルス)だが、この試合での失点シーンでも、8月のウルグアイとのテストマッチでも、本当に高木で大丈夫なのか? 清水エスパルスから呼ぶのだったら青山直晃じゃないのか?? もっとも青山は今シーズンはトップフォームを崩していて、そのための北京オリンピック代表からも外れたのだが…それでも青山と思うがなぁ。 稲本には期待させられたし、この試合でも悪くはなかったが、このチームでは遠藤がここにいたほうがボールを左右に効果的に散らしてくれてリズムが出る。稲本も、遠藤にはない、より多くロングボールを使っての展開力はあるけれど、単調になりすぎる傾向もあるし、この試合ではロングボールを左右に散らすシーンも少なかった。2002年の日韓ワールドカップではポイントゲッターとして大活躍だった稲本だが、最近は所属チームでもゴールをあげることはめっきり少なくなって、確かにドイツのフランクフルトにいるだけあって身体を張った守備力はさすがだが、少々物足らないかなぁ。 もっとスケール大きなインターナショナルプレーヤーになれたのに…実は中田英寿や中村俊輔や小野伸二以上の。 大久保は、最近は所属のヴィッセル神戸でフォワードではなく左サイドハーフ(2列目)に入っているので全く問題なかろう。 しかしこの試合では、ワイドに開いた位置から中に入ってきてゴールを狙うプレーがほどんど見られなかった。それでは大久保をこの位置で使う意味がない。フォワードで使うほうがよいことになってしまう。 中央にいる岡崎がもっと左右に動いて、大久保が中央に入ってくるスペースを作ってやらないといけないのではないか。そもそも岡崎自体も1トップ下にドンと据えて置いたという意図はあるはずないわけで、1トップに絡んだり左右に動いたりで相手守備網を混乱させるのが目的だろう。それがまだ充分ではなかった。ただ、この試合では悪くなかったと評価されると思われるので、ウズベキスタン戦ではこのまま岡崎をスタメン起用する可能性もあるだろう。その時は死ぬ気で頑張って欲しい。 大久保は、余裕かましてないで真面目にプレーしろよ。 まるで「海外組」がコンデョション調整してるようなプレーぶりだったゾ。コンディション調整しててもよいのだが、多くの観客やTV視聴者が観てるんだ。集中を欠いた宇宙開発(←フカしたシュートのことね)やってないで、やることはやってくれ。 あとは交替で入った選手の何人かについて。 香川(セレッソ大阪)はゴールをあげたけれど、決定的なシュートを2本も外し冗談じゃない。 もっとも、ゴールを決めたシュートは、フリーでゴールマウスを横切る速いグラウンダーを蹴り込んだものだが、落ち着いていれば凄く難しくはないシュートとはいえ、非常に柔らかいスキルフルなキック・弾道だったし、Jリーグ初期の頃より選手の技術ははるかに向上していることがそんなちょっとしたところからも垣間見られた。 たぶん皆さんの目を引いたのは興梠(鹿島アントラーズ)だろう。 ドリブルのセンスと動き出しはよい。鹿島アントラーズでも度々そういうプレーを目にしている。 ただし、この試合でも2ゴールは奪えたはずで、興梠といえば直近ではアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のクオーターファイナルの第2戦、9月24日のアウエイでのアデレード(オーストラリア)戦でも決定的なチャンスを彼が決めないからアントラーズは敗退してしまった。 この時は第1戦のホームを1-1で終えてしまったアントラーズにとって先制点が喉から手が出るほど欲しかったのに、興梠のツメの甘さが痛かった。この試合もそれと同じ。若さ、とか言ってられない。もう22歳だ。 まあ、それにしてもよく外しまくるものだよなあ。もうここまで来ると笑えてくる。ネタの領域だよ。5点は入っている試合だよな。 そして失点シーンだ。前がかりになって後ろがおそろかになっていると、こういうことが起こる。攻防一体のフットボールらしいことだ。しかし、相手2トップに対してセンターバック(中澤と高木)が相対して、左右も遅ればせながら戻ってきていたので、2人ともズルズルとリトリートしてないで、どちらかがもっと寄せて行ってよかったのではないか。 日本のセンターバックはリトリートしすぎてかえって相手ボールホルダーにシュートを打つスペースと間(ま)を与えてしまうことが多い。 飛び込んでしまうのではなく(それはあっさりかわされる)シュートは打たせないような技術なりスキルがもっと必要だ。そういうあたりを指導するコーチを海外から呼んで欲しい。 中澤は今でも日本の柱だが、それでも衰えはみられるよね。 高木は…ウズベキスタン戦で起用するなら心配です。 寺田がケガで外れたので、ここに阿部勇樹を使うしかないかもしれない。そうすると、左サイドバックは長友? う〜ん。駒野を左で使うの? それにしても、UAEもひと頃と違って力が落ちているかね。 この試合でも、日本のプレスに(日本の十八番であるプレスがなくなってきたと嘆いていたが、この試合でもそんなに連動性ある素晴らしいプレスだったとは思わないが)ことごとく引っ掛かって、いいところなし、だ。10月15日は韓国とのアウエイマッチに臨むのだが、まあ勝ちはないだろうな。 この試合、日本にとってはほとんど意味がなさ気なカード(興行)だったかもね。 こういう興行としてやんなくても、他のもっと適切なスパーリングパートナーを選択して練習試合のほうがよかった気がするが。 UAEにとってはとっても意味があったんじゃないかな。韓国戦の前によいトレーニングマッチになっただろう。 ウズベキスタンは11日に韓国とテストマッチを行い、0-3だったらしい。スコアはどうでもよいので、耳に入っているところでは、ウズベキスタンは監督が先日替わったのだけれど、前監督では起用していなかった長身フォワードを起用していて、その選手にハイボールをあわせて落としを狙う形が見られたとか。大丈夫か? 日本の最終ライン。 15日は、ここまで2連敗しているウズベキスタンにとっても最後の挽回のチャンスだ。ウズベキスタンにとってはアウエイとはいえ、相当に練って向かってくるだろう。 堅実に、しかし思い切って、特に攻撃とシュートの場面…悪くても2-0で勝点を積み上げよう。 U-16日本代表現在ウズベキスタンでAFC U-16選手権が開催されている。この大会でベスト4に入れば、来年ナイジェリアで開催されるU-17ワールドカップへの出場権を獲得できる。既にグループステージを終えていて、今日がクオーターファイナル、すなわちベスト4に残る大事な大事な一戦だ。 この一戦を勝ち抜かなければU-17ワールドカップへの出場権を得ることはできない。 グループステージで予定外のことがあったようで、今日の対戦相手はオーストラリアになった。何としても勝ち抜いて欲しい。…と思って、オーストラリア戦のキックオフに備えてPCの前にスタンバッっていたら、は? イエメンが年齢詐称で失格になったので、急遽クオーターファイナルのカード(トーナメント表)が変更だと〜!??(このイエメンにグループステージでよもやの敗戦を喫したためにグループ2位となり、クオーターファイナルの対戦相手がオーストラリアになっていた。さらに、UAEがイエメン戦に出場停止中の選手を出場させていたために1-1で終了したはずが没収試合となり3-0でイエメン勝ち扱いになったこともあった←それらが前述の「予定外のこと」です。) http://www.the-afc.com/jpn/articles/viewArticle.jsp_168264077.html 対戦相手はサウジアラビアになったそうです。オーストラリアはUAEとの対戦に。そしてキックオフ時刻も変更に。はぁ〜 ネットで試合展開を追いかけて…先ほど試合終了。日本2-0サウジアラビア。ベスト4進出決定。U-17ワールドカップへの出場権を獲得! よかった。 ご存じの人は知っている(もちろんみんなが期待している)ガンバ大阪ユースの宇佐美貴史がすっかり話題の中心に…ドリブルとシュートは凄い、ボール持つと面白い、けど本当に動かない…等々。 海外実況でも「ナカムラ、ナカタ、ウサミ〜」と並べて賞賛されていたぞ。 ちなみに、オーストラリアはUAEに試合終了間際にゴールを奪われて2-3で敗戦。この試合を海外ネット配信で観ていた人によると、オーストラリアと対戦しても大丈夫だっただろう、とのこと(日本はUAEと今大会グループステージで対戦し6-1で勝っている)。 ま、とにかくよかった。 今月末からはサウジアラビアでAFC U-19選手権が開催される。こっちは来年エジプトで開催されるU-20ワールドカップへの出場権がかかっている。こちらもどうしても出場権を獲得したい。 (2008/10/12) |