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10月17日夜は、またもやフル代表のテストマッチとU-22のオリンピック最終予選をハシゴ観戦。後者は日本時間25:00(深夜1:00)キックオフだったんで、不規則な夜を過ごすハメになってしまいました。 エジプト代表を迎えたフル代表のテストマッチですが、面白かったですね! 90分間まったく退屈しなかった、濃い中身だったと思います。エジプトも強いでしょ。 エース級が何人か来日していなかったようですが、だからと言って「2軍」呼ばわりするのは違いますよ。そういう括りはいかにも“日本的”だけれども、そんな単純なことにはならない。 逆に激しい試合になることだってあるのだから。実際、内容的にはまったく互角。得点差ほどの内容ではまったくなかったですよね。フットボールって面白いよね。明らかな差があってもゴールが生まれなかったり、まったく互角だったのに思わぬ得点差が生まれたり…あるいはまた、試合を支配されていた方が思わぬ形でゴールを重ねて行ったり。 私的にいちばん良かったのはゴールシーンではなくて(ゴールシーンはいずれも見事だったが)、 前半終わり近くに、自陣からダイレクトパスが何本も繋がって(しかも、縦へのダイレクトパスを中心にして)、エジプトゴールへ迫ったシーン。 おォー美しいじゃねぇーか、って言葉が口をついて出てきたぞ。 「美しい」って言葉はフットボール的に最上級的表現の1つだと思うんだよね。ただ、最後はフォワードがシュートを打てなかったのが減点! だけどな。 さて、夜中のU-22のオリンピック最終予選だ。 普通に勝てる試合を落としちゃう、まったくもってアウェイでの典型的な負け方。 もちろん、決められる時に決めとかないからこういうことになるわけだし、それを含めて、しかもロスタイムでPKを決められるなんぞ、完全に“アウェイ・シンドーム”に陥った試合。これで行方は混沌としてきたぞ。 当初予測してたとおりになってきた…スリル出てきて面白いじゃないか。 まぁね、これまでがラッキーだったんだよ。この試合を含めて4試合でたったの3ゴールだろ? しかも全部セットプレーからのゴールだしフォワードのゴールはないし、実際に1試合に1点しか取れてないし(2点以上取った試合もないし)、そんな調子ですんなり勝ち抜こうというのはムシがよすぎるよ。 さて、先月のアウェイでのサウジアラビア戦から採用している1トップ・2シャドーでこの試合も臨んだ模様。 なんでこのフォーメーション・システムを続けるのか、私にはわからんなぁ。 サウジアラビア戦の時は、ディフェンシブルなプランだったと思われるので一定理解できるんだけど、その後も続けるのがわからん。このチームでこのフォーメーション&システムだと、ゴールへ向かう形ができてないじゃん、相変わらず。この試合でも決定的なチャンスは作れていたが、攻撃の形ができていてそれが成立しての決定的な場面とは思えないからそう言ってるのだよ。 それに加えてベンチワークはboo!だ。 後半開始から2シャドーの1人の水野を家長に替えてきた。 どうやら水野はケガらしいが、単純に水野と家長の入れ替えで良かったのか。 柏木と家長の2シャドーになるんだぞ、単純なフォーメーション(選手の置き方)の問題でもないし単純な人の入れ替え(選手の入れ替え)で済むもんじゃないんだよ、フットボールはね。選手の組み合わせってのが重要なんだよ。 また、この日のスタメン1トップの李忠成をわりと早い時間帯(後半20分過ぎ)に森嶋に替えてしまった。ゲンでも担いだのか? 元々ベンチワークはナンだが、それでも個々の選手のクオリティでカタールを結構追い込んでいた…前半終了間際には先制点も奪った…試合を終わらせるには、2点目を奪いに行くにしても時計を進めさせるにしても、なんで2トップにしないのか不思議でしょうがないまま観てた…でもって、あのような結末。 もう一度言います、監督を交替しましょう。幸いにして次戦まで1か月あります。選手は揃っているのだから、残り2試合、納得の行く戦いができるはず。 もうちょっと脅かしときますと、次戦はアウェイでのベトナム戦だがベトナムはホームでサウジアラビアにもカタールにも引き分けてるんだよね。それと、最終戦はホームでのサウジアラビア戦だけど、日本とカタールが潰し合いをしている間にサウジアラビアが息を吹き返してきてる。 残り2戦をサウジアラビアが連勝すると、サウジアラビアが大逆転で出場権獲得となるわけです。 だから、日本はアウェイでベトナムに勝っても最終戦のホームのサウジアラビア戦の負けは×だし、次戦にカタールがアウェイでサウジアラビアに勝ってしまうと日本が残り2試合を連勝しても得失点差とか総得点でカタールが出場権獲得となる可能性もある。 さぁ、面白くなってきたぞ。 (2007/10/18) |