15年目のJリーグ開幕!

3月3日に2007年のJリーグが開幕。正直言って待ち遠しかったネ。

サッカーファンの中にもJリーグを軽視(蔑視?)したり、無視したりする人も少なくないようだが、私は面白い。レベル云々とか、試合内容云々ではない、ナショナルチーム(各国代表)の試合やヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグとは違った面白さがある。だからスタジアムにも足を運ぶ。

そもそも、新しいプロスポーツがこんなに長く続いて根付くとは思っていなかったんじゃないか? 「古い人たち」にとっては。これまで日本では「ありえなかった」ことだからね。

ま、旧来メディアの「冷たい仕打ち」にもかかわらず、よく頑張っていると思うよ。旧来メディアからすれば“日本代表が盛り上がるのは仕方ないケド、Jリーグにあんまり盛り上がられても”…ってな感じがアリアリだもんね。相変わらず醜いゾ!(旧来メディアは基本「野球防衛軍」だから仕方ないか。中の世代が変わらないと動かないかもね)

ちなみに大手ゲームメーカーのマル秘情報だが、野球ゲームは止めてサッカーゲームに傾注することを決めているそうだ。

Jリーグの平均観客数は以前も触れたことがあるが、ここ数年間J1平均で1万8000人台をキープしている。これは立派だと思う。Jリーグの場合は自動降格があるので、J2から動員力の弱いチームが上がってくるわけなので、減少してもおかしくないのだから(そういえば昨年暮頃、某大手新聞にJ1の観客数について「低落傾向が続く」とか書いてあったなぁ…こういうの低落傾向というのですか? 日本語として)。

ただ、もっと観客数は増加させなくちゃいけないし(前述のような旧来メディアの扱いなんかに反撃したいじゃないか)それは十二分に可能だ。

その鍵は、大都市で器の大きいスタジアム(キャパの大きいスタジアム)を使用しているチームの動員にある。むしろ地方のチームはよく頑張っているわけ。

アルビレックス新潟や大分トリニータを筆頭に(前者は言わずと知れた平均4万人、後者だって平均2万超だ。これはそれぞれの地域事情を考えれば凄いことでしょう)。

名指しするなら筆頭は横浜F・マリノス! ワールドカップ決勝が行われたスタジアムを使ってるのに、平均2万4000だの5000だのでどうする! 4万はmustでしょう。FC東京だってそうだし、名古屋グランパスなんか酷いもんだ。フロント、仕事しろよ!(怒)

ガンバ大阪は、今やJリーグのトップクラスの実力をキープしてるのだから、それに相応しいスタジアムを用意していただきたい(ガンバのホームの万博競技場には行く気がしない)。

さて、今年のJリーグの行方だが、浦和レッズの「一強時代」などという向きもあるが、全然そう思わないね。

昨年悲願の年間優勝を成し遂げたレッズだが(そして元旦に決勝が行われる「天皇杯」でも2連覇)、決して強さがあったわけでもないし、あのサポーターの後押しに相応しい魅力的なパフォーマンスだったとは言い難い。守備の堅さ(手堅さ)とワシントンを中心とした(ある意味単調な)攻撃で優勝したようなものだ。

特に守備力については、1試合平均の失点が0.8点程度だったのだから恐れ入る。それも決して素晴らしいとは言えない守備でね。高さはあるけど、穴だらけのように見えるけどなぁ。

昨シーズン終盤の大事な試合は(確変した? かのような)、山田暢久のキレキレのスーパープレーや、コンディションを上げてきたポンテのキレで勝ち抜いてきた印象がある。そんな感じで不安定なのは変わりないし、2月24日のガンバとのスーパーカップでも、開幕試合の横浜FC戦を観ても、チームが出来上がってない印象だ。

ガンバのほうは、選手の粒が揃ってきた。

宮本がいなくなって4バックを敷いて、このほうが安定しているとは多くのサッカーファンの共通認識だろう。それと、開幕試合の大宮アルディージャ戦を観てると、遠藤のテクニックは冴えてるね。今の小野よりも上のように思えるし、小野の素敵なテクニックよりもチームにとって明らかに効果的だね。

逆にレッズは、小野をどっかで(どこかの位置で)必ず使おうとこだわっていると具合が悪いかもよ。

開幕戦を全部観たわけではないけど、ヤバそうなのはジュビロ磐田だなあ。

柏レイソルもジュビロには快勝したが、どうだろう。ジュビロ戦のパフォーマンスが維持できるとは思えない。それから横浜FCだが、昨シーズンJ2を観ていて、よく優勝したものだと高木監督の手腕に感心。ただ、戦力的にJ1残留は常識的には厳しいだろうね。もっとも、昨シーズンもヴァンフォーレ甲府が予想に反して(しかも魅力的なフットボールで)、残留を果たしたのでわからないが。

横浜FCといえば、1998年に突然F・マリノスに吸収合併させられた、横浜フリューゲルスの流れを汲む(正確には現在はフリューゲルスとはまったく別物であるが)。日本がワールドカップ初出場を果たした記念すべき年に、突然起こったあの「愚行」は、今でもJリーグにおける最大の汚点だと思っている(元日の「天皇杯」でフリューゲルスが優勝してしまった後の、NHKの山本アナウンサーの実況は忘れられない。今でも思い出すと涙が出てくる)。

そのフリューゲルスが使用していた練習場は、横浜市の東戸塚にあった。「合併」後は、F・マリノスが使用していたのだが、F・マリノスが「マリノスタウン」(みなとみらい)に移転したこともあって、東戸塚に横浜FCが帰ってきたのだ。フリューゲルスのファンの方々、そしてフリューゲルスの(そして現在は横浜FCの)キャプテン・山口素弘にとっては、感無量だろうな。

J2のほうだが、そろそろコンサドーレ札幌ベガルタ仙台にJ1へ戻らせてあげたいものだ。

Jリーグをマーケティングリサーチにしてプロ野球チームが落下傘で降りてきた中でも、頑張っているのだから。コンサドーレはともかく、ベガルタは全然地元人気で勝るとも劣っていないけどね。

ベガルタは相変わらず、チームづくりが計画的に遂行されていない気もするが、コンサドーレにはもうJ1へ昇格する力があるはず。私は昨年も昇格候補と思っていたのだが、スタートでつまずいてしまったのだった。

東京ヴェルディが大型補強を敢行しているが、監督の手腕が謎なだけにシーズン最後まで安定して戦えるのかどうかが予測つかない。

ヴェルディといえば、名波がヴェルディへ移ったのには驚いた。

でも、名波は今シーズンが最後のつもりらしいから、そのプレーを目に焼きつけるために、ヴェルディの試合も観に行こうかと思っている。シーズン序盤に観に行かないと、段々出なくなるかもね、いろんな意味で。

今回はこの辺で。(2007/3/5)