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3位決定戦のドイツVSポルトガルは、シュバインシュタイガーの凄いシュート3発やゴールに繋がったフィーゴのクロスといい、クリスチアーノ・ロナウドのフリーキックといい、キックの凄さや高度さが際立って見えた。結構面白かったね、3決。 いよいよ今夜はファイナル。フランスのゴッツイおっさんたち(失礼!)による真ん中の守備は本当に強固だ。イタリアがどうすれを打ち破るか。 日本代表4年間の総括(その11)…もがき苦しみながら前へ進もう 「日本代表4年間の総括」として、様々なことに対して多くの批判を繰り広げてきましたが、日本代表が予選を勝ち抜いて出場権を獲得したのは今大会まだ2回め、そしてアウェイの地での本大会でとにかく1ポイントでも勝点を獲得したことは、悲観の極みでもないはずのことなのさ。もちろん物凄くガッカリだけどね。それに、こんな速度での進み方じゃ困るんだけどね。 ホスト国だった前回大会でグループリーグを勝ち抜いたもんだから、それと国際試合の経験が増えてきたもんだから、ちょっと調子に乗りすぎた、ワールドカップを甘く見すぎた、それで惨敗を喫した。数多くの間違いを起こしてしまった。それを反省して進化を続けていくだけ、私たちの「目」も養いながらね。 日本人全体としても、ワールドカップの怖さ、フットボールという種目の「人類最激戦度」をあらためて痛感したんじゃないかな。 日本人にサッカーは向いてないとか、日本人はやっぱり○○だよ、なんていうバカなコメントが以前はまだまだうるさかったものだ。それがこの数年で相当根絶されてきた。ようやく世界を知ってきたんじゃないかな、日本全体として(そんな国内のつまらん人気争いしてもアホらしいばっかり)。そして、フットボールは個人能力と組織と両方が不可欠であるということも。 局面を打開するのは個人の力、同時にチームの組織性が欠如していては太刀打ちできないこと、組織の中に個が埋没してはならないし、組織の中で各々の個性が輝き個は組織力に貢献しなくてはならないこと、個と組織は互いに補完し合い互いをより機能させるものであること…「戦」(いくさ)なんだから、フットボールは。でもって、こういうブレンドって、日本人は実は根本的に下手だと思うのだ。だからフットボールは、国際競争力に打ち勝つ日本へと脱皮するための一つの道でもあるように思うんだが。 大手広告代理店も、サッカーを最重要コンテンツとして扱わざるをえないことは、今後のメディア環境を考えれば当然のこと。大きなビジネスモデルが描けるスポーツは、サッカーとかオリンピックくらいしかないのだから。ただ、サッカーに関してはワールドカップ「だけ」を重宝するのは止めたほうがよいけど。それでは限界が来るし、逆に自らの首を絞めることになる。Jリーグからして厳しく大事にしていかなくてはらない。国内リーグをめぐる環境がワールドカップを戦うベースとなるのだから。 そのJリーグ…今大会の惨敗でもってまた人気が低迷するんじゃないか、などと余計なことを言ってくれる向きもあるが(そういう向きも以前と比較すれば相当減ったけど)、それは関係ないね。もちろん、スタジアムに観客が増えることはないかもしれない、日本代表の惨敗によってね。いわゆる「にわか」サンとか「ご新規」サンが、Jリーグのスタジアムに通い始めるとも思えないから。 でもね、Jリーグの各チームにはしっかり固定層がついている。この2か月近くの間でも、ワールドカップはもちろん面白いけど早くJ1リーグが再開してくれないかなあ…と思っている人は皆さんが想像しているよりも多い。今やそんなもんだ。しかもこの間、J2はずっと開催してきた。1万何千もの観客を集めた試合も数多くある。(昨日も札幌、仙台、柏で1万超え)メディアは全然触れもしないけどね。そうして国内リーグが魅力的で同時に厳しさ勝負強さを増してこそ、日本代表の逞しさに繋がっていくのだから。単純に海外のクラブに所属する選手の数が増えりゃイイってもんじゃない。 「日本代表4年間の総括」は一応これで終わりにしますが、もちろん今後も辛口でバッサバッサと斬って行きます。日本のサッカーがもっともっと魅力的になるためにね。 こうしてもがき苦しみながら一緒に進んで行くことに、私は限りない魅力と「一緒に生きてる感じ」を感じるんだけど。もちろん、さっさと喜びや幸福を味わいたいと思うこともあるけどね。ため息や憤りを覚えることも多いけど。だけど、甘いことも苦いことも両方味わいながら、その中から多くのことを見て知って学んでずっと生きて行くのだと思うから。(2006/7/9) |