ブラジル強い! スペインVSフランス見所満載!

もしやガーナが何か起こすか? とも思って観たけれど、いや〜ブラジル強い。余裕シャクシャクだね。このまま優勝させるのは癪だなぁ、私としては。試合序盤での先制ゴールなんか鮮やか過ぎて、ロナウドにスルーパスが出た瞬間オォ〜としか言いようがない。

スペインVSフランス、こっちも好試合で90分が早いこと早いこと。私がグループリーグでメチャけなしていたフランスが、この試合では蘇ってしまいましたね。とにかく両チームとも速い速い、凄いよ。

しかし時間が経過していくにつれて、フランスの守備がどんどん強固になっていってスペインはイイ形が作れなくなる…ビエラ、マケレレ、テュラムといったベテランがとっても頑張っていた。

スペインについては、前半の試合スピードではラウルはどうかな? と思っていたら、後半早々に早速下げてルイス・ガルシアとホアキンを投入…これは思い切ったベンチワークだ。

フェルナンド・トーレスの下にルイス・ガルシアが入って右からホアキンが崩す形だったのだろうが、フランスのディフェンスラインがやや深めにしっかり最終ラインを形成していたこともあるのか、それに追加点を狙う積極性も相まって、ルイス・ガルシアが結構高い位置に。それによってフェルナンド・トーレスがやや左に開いた形になって結果ゴールから遠ざかる形になり、フランスのディフェンス的には少し脅威が薄れたきらいがあったかも…などと類推してみる。

試合終盤にフランスがセットプレーからゴールを奪う…そして終了間際にはジダンが鮮やかにゴールゲット。あの時間帯にトドメのゴールを強烈に決めてみせるあたり、さすがに役者が違う。TV中継では「ジダン、ジダン」とうるさくて閉口したが、ジダンも以前のような輝きや存在感はない…けれども、要所ではさすがのプレーの片鱗を見せるし、それよりも積極的に動いてスペインのボールにプレッシャーをかけに行っていた姿が印象的だった。そしてダメ押しのゴール…どっかの国のひ弱な「10番」とは全然違う。

昔のようなキレやパワーやスピードがなくても、キッチリと「10番」の仕事を遂行する…世界のトップは違うよ。

あと、フランスのリベリーのゴールも素晴らしかった。

アンリが再三オフサイドに引っ掛かっていたのがフェイクだったのかと思わせるような、アンリを囮にした形で2列目から飛び出してスペインのディフェンスラインを突破。いや〜奥が深い

日本代表4年間の総括(その6)…FIFA会長「日本は後退した」と発言?

FIFAのブラッター会長が、グループリーグの総括の中で「日本は後退した」と発言したとか。要は、4年前の大会と比較して今大会の日本チームは「後退した」ということなのだろう。

これは、1引き分け2敗という戦績(結果)のみに対して言及した発言であろうはずがないことを、我々は容易に察することができる。つまり、戦績よりも、サッカーの内容、フットボールの質そのものに関して「落ちた」と指摘したということだ。そう解釈するのが普通であろう。

そう、国際的にはそう思われていることは想像に難くない。私たちは4年前の日本チームにしても素晴らしかったとまでは思っていないが、今大会の日本チームは明らかに、誰が見ても内容に乏しい、あんまり観るべきところのないチームだったという点は疑いようもない。おそらく、ワールドカップ本大会出場32か国の中でもワースト3くらいに入る内容のなさ、フットボールの質の低さであったろう。

なぜ、そんなことになったのか。

昨年6月のコンフェデレーションズカップでは、世界(といってもワールドカップほどの意味はないが)を驚かせたではないか?

普通に、コンフェデレーションズカップの日本チームを観た関係者は、ワールドカップ本大会ではもっとやるだろう、もっと完成度やレベルを上げてくるだろうと考えるに違いない。それをとっても見事に裏切ったというわけだ。

そんな観られ方なのだよ、今大会の日本代表は。

「そんなもの(程度)の実力だったんだ」…なんて、TVでしたり顔でタレントが言う。ニワカのファンもそう口にする。悔しい。腹立たしい。

4年前よりも、選手の水準やクオリティは間違いなく上がっている。それなのに、どうしてそんな烙印を押されなければならない結果になったのか? 答えは簡単。

チーム作りに失敗した…それだけのことだ。

そのことを、みんなで認識しようではないか。そして、そんな失敗は二度と繰り返したくないのだ。(2006/6/28)