イタリアらしい(?)勝ち方…

イタリアとオーストラリアの決勝トーナメント、ご覧になりました?

立ち上がりからイタリアの決定的シーンの連発…でも決め切れない。そうこうしているうちに、イタリアに退場者が出て1人少なくなって、今度はオーストラリアの猛攻が続きイタリアが凌ぐ…? って、そう? あれってイタリアならではの戦い方なんじゃないの。

1人少なくなったので無理攻めせずに引いてボール回させて、カウンターで仕留めようと。仕留められなかったけど。でも、セリエA観ている人にはよくありがちなパターン、終了間際のPKゲット! ちょっと微妙な判定ではあったが、でもあれはPKとらなきゃ仕方ないのでは?

ま、先に微妙な判定(やや厳しすぎる判定)で一発レッドを出しちゃってるからね、その帳尻合わせの感覚でも働いたか。 > レフェリー

1人退場者を出せば、もう一方のチームにもレッドカードを出しやすくなる…早い時間帯にPKを与えれば、もう一方のチームにもPKを与えやすくなる…これってやっぱり人間だからね。…なんて言ってたら問題発言かな。

だから微妙な判定で(実はそうではなかったのだけど)ゴールを認めちゃったから、駒野の場合PKとってもらえなかったのかも…何のことかわかるよね?

私が結構イイと思っていたスイスはウクライナにPK戦負け。どっちも中2日の試合で守備に重点を置いた戦いになったね。

守備的に戦ったら、ヨーロッパのチームはなかなかゴールマウスを開けさせない。

どっちもタイト。そんなウクライナとスイスの守備比べ(?)も面白かった。ウクライナのほうが割と中盤から2〜3人で囲い込むようなディフェンスだったかな。

ま、とにかく面白い試合が続く。

もっとも、「ヨーロッパ選手権+2」の様相を呈してきつつあるが。これじゃ、2008年のヨーロッパ選手権も今から楽しみだぜ…なんて言ってると不謹慎だろうか。

要はね、そんなレベルでの戦いが頻繁にあるんだから、アジアの国々とはホント環境が違いすぎるよ。

日本代表4年間の総括(その5)…技術委員会は機能しているのか?

日本サッカー協会には「技術委員会」なるものがあって(過去には「強化委員会」とか呼ばれていたこともあった)、ここが代表チームの強化スケジュールを組んだり、戦力の分析をしたり、監督選びをするのです。

しかし、ジーコの日本代表に関しては、この技術委員会の影が実に薄かった。

そもそもがジーコ監督を選んだのが日本サッカー協会会長直々だったので、手が出せなかったのか? しかし、監督選びは会長の仕事ではない。技術委員会の仕事なのだ。そんなところからも、ジーコ監督誕生のイビツさが浮き彫りになる。そして、ジーコはいかにも会長に保護された監督だったわけだ。

コーチ陣に日本人を入れることをジーコに打診したけれども断られたとも聞く。で、結局は文字通りジーコ・ファミリーだけによってコーチ陣が構成された。挙句にワールドカップの対戦相手のスカウティング(偵察)もジーコのお仲間だ。

彼らが一体どんな偵察をして、それが日本チームの戦いにどう生かされたのか、私は大いに疑問である。

とっても高給を払わされているはずなのに。そう、ジーコ・ファミリーにはたいへんな高額が費やされていると聞く。じゃ、それに見合う仕事がなされていたのか? 今さら腹立たしいとも言わないが、なんだかなぁ〜という感じだ。ま、お金にはまったく困っていない日本サッカー協会には、痛くも痒くもないのだろうけど。それくらいは「投資」して、スポンサーや広告代理店に「貢献」してあげるのが「筋」なんだろうな。

だがね、そんな「企業経営」ばっかり考えてちゃ強化なんかされるわけがない。技術委員会の正しい機能を復活させていただきたい。

もっとも、会長直々に「ご指名」したジーコはこんな結果しか残せなかった。技術委員会が日本サッカー協会内で「復権」していることを期待したいものだ。(2006/6/27)