ネイルアートにチャレンジ!

普段、爪の先までお手入れをしていますか? ネイルサロンに行ければいいけれど、ちょっと敷居が高かったり、時間がなかったり。雑誌のきれいなネイルアートの特集も付け爪して家事は無理だし、自分ではささっと塗るのが精一杯。ネイルアートなんて現実にはちょっと……。まかせてください。LADYWEB編集部が、不器用な私たち(?)でもできる! ネイルアートや爪のお手入れ方法を、専門学校キュービック・デザイン・アカデミーのネイル講師、天野弘美先生に教えていただきました。

LADYWEB 爪のお手入れって、大変でなかなか続かないのですが…。

天野 大丈夫です。まず、爪を整えるのにこれだけは揃えて欲しいのが、エメリーボードとオレンジウッドスティック。エメリーボードというのは爪用のやすりです。エメリーボードはボードの表面を触って、目の細かいもの、それからボードの長いものが使いやすいです。オレンジウッドスティックはオレンジの木でできた先がちょっと平たくなっているもの。どちらも100円ショップなどでも売ってます。そんなに高価なものではありませんから、まずこれだけは揃えてくださいね。


左下からエメリーボード、トップコート2種、
オレンジウッドスティック、エメリーボード、ベースコート3種

LADYWEB 爪を整えるのは、爪きりじゃ駄目ですか? オレンジウッドスティックは竹ぐしでもできそうですよね…。

天野 爪きりは厳禁です。爪きりで切ると、爪きりの刃のカーブと爪のカーブが合わないために、2枚爪や3枚爪の原因になるんです。これからはエメリーボードで、ちょっと爪が伸びたなあと思ったら整えるようにしてください。そのときは必ず一方通行でやすりをかけるように。交互にやすりを行ったり戻ったりはさせないでくださいね。オレンジウッドスティックは、まあそんなに高いものではないので(笑)ちゃんと買ってください。これはちょっとコットンを巻いて、はみ出したネイルをぬぐったり、甘皮部分を押したり、ネイルアートにも使えて万能です。先が丸まってきたら、やすりで削ってあげればいいですから、ちょっと短くはなりますけど、結構長持ちします。

LADYWEB はい、さっそく買ってきます(笑)。自宅での爪のお手入れってどんなことをしてあげればいいんですか?

天野 そうですね。ま、伸びてきたらエメリーボードで整えてあげる、後はハンドクリームで指先までらせんを描くようにマッサージしてあげると、ささくれもなくなってきれいな指先になります。エメリーボードも爪の先をかけるぐらいで、爪の表面はそんなにかけなくても大丈夫。30代になると爪に縦に入ったシワが気になるという方がいらっしゃいますが、そういう方だけ軽く爪のシワをなくす程度にやすりをかけてください。でもうすい爪の方はあまりやすりはかけないほうがいいです。縦シワはベースコートでも埋めることができますから。


天野先生の作品。
モネの水彩画風でとてもきれい。

LADYWEB そのぐらいのお手入れは私でもできそうです。さて、肝心のネイルですが、やっぱりベースコートやトップコートも塗ったほうがいいんですよね。

天野 そうですね。ベースコートはカラーを入れないときも常に塗って欲しいです。爪の強度を増しますから。他にも例えば爪の黄ばみ。これは直接カラーを塗ることで、爪に色素沈着を起こして黄ばむんです。そうなると生え変わるまで待つか、もしくは表面を削ってしまうしか黄ばみを取る方法はありません。ベースコートは色素沈着の防止もしてくれます。また、トップコートはカラーの色の発色をよくしたり、持ちをよくしたり、ネイルアートをしたときはその保護をします。トップコートを3日置きに塗ってあげるだけで、10日ぐらいはネイルが長持ちしますよ。

LADYWEB なにかネイルを塗る上での注意点はありますか?

天野 爪表面の汚れと油には気をつけて下さい。油分が爪についているとネイルが剥げやすくなりますから、始める前に石鹸でよく手を洗って、よく乾かした状態で始めるようにしてください。ネイルの基本的な塗り方は、ベースコートを1度塗り、カラーを2度塗り、トップコートを1度塗りの計4度です。表面を塗った後は余った液で爪の先端も塗るのを忘れずに。これは4度の工程全てで塗ってください。やはり一番剥げやすいのは爪の先ですから。そして、指についてしまったマニキュアはオレンジウッドスティックにコットンを巻きつけたものに徐光液を湿らせて、ぬぐってください。ほら、これでキレイな爪先ができたでしょ。さ、次はいよいよお待ちかねの簡単ネイルアート。写真と一緒にご紹介しましょう。

ゴールドのラメでグラデーション
粒が粗く多く入っているネイルアート用のマニキュアと、細かいラメのマニキュアでグラデーションをつくる。根本を濃いラメにするのがポイント。
ストーンの使い方
トップコートをのりの代わりにストーンを置きたいところにつけ、オレンジウッドスティックでストーンをのせる。オレンジウッドスティックは少ししめらせると、ストーンが取りやすい。ストーンをのせた後は、トップコートでしっかりカバーすると剥がれない。爪の根本にちょこっとつけるととてもかわいい。トップコートは乾きやすいので、手早く作業をすること。
簡単! スポンジでネイルアート
(上に重なった手の薬指がスタンプネイルアートしたもの)
100円SHOPなどでも売っている海綿状のスポンジを、扱いやすい大きさにカット(1cm×2cmぐらい)し、アクリル絵の具をつけて、爪にスタンプ。アクリル絵の具はデコレーションするときの生クリームぐらいの固さで。あまり水で溶きすぎても、固すぎてもキレイに仕上がらない。子供と一緒に遊びながらでもできそうな気軽さがポイント。終わったら、もちろんトップコートをお忘れなく。