地球温暖化のこと、どこまで知っていますか?

21世紀は環境の世紀といわれ、誰もが環境問題に関心をもっています。中でも地球温暖化は洪水や干ばつなどの異常気象、生態系の異常、地球の砂漠化、森林破壊…など、さまざまな問題の原因とされています。その原因は二酸化炭素などの物質が大気中に止まり地球を温室のように温めてしまう「温室効果ガス」です。つまり二酸化炭素を減らすことが何よりも地球の温暖化をくい止める方法といわれています。



実際、地球はどのくらい温暖化しているの?

いうまでもなく、私たちが毎日のように利用している自動車はガソリンを燃やして動いていますが、その時に二酸化炭素を排出しています。同じようにエアコンを使っても、二酸化炭素が出ます。このように二酸化炭素はものを作ったり、火力発電など火を使うところでは必ず出ます。こうして大気中に放出された二酸化炭素は地球を被い、熱を逃がさなくしてしまいます。

地球は太陽からの熱で暖められ温暖な惑星としてさまざまな恩恵を被っているのはみなさんご存じですね。その地球が近年温暖化し、このままでは南極や北極の氷が溶けだし、その結果海の水位が上がり、世界の主要な都市が水没してしまうといわれています。また、異常気象や陸地の砂漠化など、怖い未来図が描かれています。ところが、温暖化しているといわれる地球ですが、実は気温はここ100 年でわずか0.74℃しか上昇していないのです。もちろん、現在の地球の平均気温約15℃はここ100 年で最も高いが、それでも1℃にも満たないのです。

地球温暖化説はいつごろ登場したの?

1℃ならそれほど影響はないのではないか、と普通は考えてしまいます。本当のところはどうなのでしょうか。地球温暖化説がえられたのは、1980年代アメリカ・NASAゴダード宇宙飛行センターの科学者ジェームズ・ハンセンが6人の科学者と共著で書いた論文『増大する大気二酸化炭素の気象への影響』を科学雑誌『サイエンス』に投稿したことが発端だったのです。この論文の中でハンセンは、21世紀に予想される地球温暖化は南極の氷を溶かし、世界の多くの都市を水没させ、内陸部は砂漠化する恐れがあると述べています。これをきっかけに地球温暖化は世界各国の主要なテーマとなり、今にいたっています。

ある科学者は地球温暖化の結果、南極の氷がすべて溶けると世界の海面は70mも上昇すると予測しました。海面が70mも上昇すれば世界の主要国はほとんどが水没してしまう計算になります。ところが現実には南極の氷は溶けることなく、むしろ増えているという説もあります。



地球の温暖化現象はまだ科学で解明できていません

前にも述べましたが、一般的には、地球温暖化は石油や石炭などの化石燃料を燃やすときに出る二酸化炭素が原因と思われています。科学ジャーナリスト矢沢潔氏の著作『地球温暖化は本当か?』(技術評論社刊)によると、ここ100 年で上昇した温度の約80パーセント(0.6 ℃)は1940年つまり第2次世界大戦より前に出ていて、残りの20パーセントが戦後から現在までの間に上昇したと考えられるそうです。一方、二酸化炭素の上昇率は第2次世界大戦以前は全体の22パーセントで残りの80パーセント近くは戦後に増加していると述べています。つまり、地球が温暖化しているから二酸化炭素が増えているというわけで、原因と結果はまったく逆の形になっているのです。

また地球表面の75パーセントを占める海には、かなりの量の二酸化炭素が溶け込んでいて、この二酸化炭素が海水温度の上昇で少しずつ大気中に放出され、現在の温暖化を招いているという説もあります。いずれにしても地球温暖化は二酸化炭素の増加ばかりではなく、太陽活動が活発化しているのも原因のひとつと考えられ、地球の大気現象は非常に複雑で、現代の科学力では充分に解明できていないというのが,実情のようです。



できるだけ省エネライフを心がけましょう

ただし、二酸化炭素が増えているのはまぎれもない事実で、これが地球温暖化に一役買っていることは間違いないようです。冷蔵庫や洗濯機、掃除機などをより省エネ効果の高いものにしたり、エアコンを小まめに消すなど、私たちにできることは積極的に行いたいものです。環境省が奨励している冬のウォームビズや夏のクールビズもできるだけ取り入れましょう。

地球温暖化は、私たち地球に生きる者すべてが責任をもってくい止めなければなりません。その一方で、地球温暖化はただの仮説に過ぎず科学的にはなにひとつ実証できていない。あるいは南極や北極の氷は海面を上昇させるほど溶けない、むしろ温暖化は農作物の育成を促し食糧を増産させる……などさまざまな意見があるのも事実です。どれが正しくてどの説が正しくないのか、今は誰にも判定することはできませんが、未来に向け地球を守る責任が私たちにはあるのです。

(2008.5.13 取材/ジャーナリスト・金子保知)