深層心理があぶり出される「色彩診断」ってどんなもの?
朝、出がけにキャスターのお姉さんから「今日のあなたのラッキーカラーは紫」なんて言われると、つい紫色のものを探したりしてしまう。テレビの占いなんか当たらないと思っていても、心のどこかで密かに信じているのかもしれない。世の中にはいろんな占いがあふれているが、その中でも最近、注目を浴びているのが、自分の好きな色でさまざまなことがわかる「色占い」だ。色の好みは、その人の隠れた性格や欲求、そして未来をも暗示するという。私たちが日常、なにげなく選んでいる洋服の色、カーテンやじゅうたんなど住居に使われる色、また、身の回りの小道具の色には、健康状態や精神状態が反映される。そんな人間の深層心理と、色のつながりの研究がヨーロッパで始まったのは18世紀。そして近年では、精神や健康の状態を判断する補助的な基準として、主に児童心理学の分野で応用されている。テレビや雑誌、ネットで活躍中の色彩心理診断士、佐野みずき先生に、色診断について聞いてみた。
色で何でもわかっちゃうって本当ですか?
「そうですね。9割以上は当たります。私自身、診断する立場で驚くことがよくあります。あなたのような30代独身の方も、よく相談にみえるのですが、お話ししているととても静かで落ち着いていらっしゃるのに、実際色診断をしてみると、ものすごく激しい感情を内に秘めていたりするんですね。外見から受ける印象と、内面との落差に驚かされることがよくあります」
佐野みずき先生の色診断は、正式には500枚近くの正方形のカラーカードを使うが、8種類の2色の組み合わせを、好きか嫌いか答えるだけの略式診断もある。みずき先生の特徴は、ただ診断するだけではなく、色による問題解決、意識改革のアドバイスができること。
実際に悩みを抱えている独女の診断に、立ち会わせてもらうことになった。500枚近くの色カードを使っての診断は、見ているだけでも面白い。同じ緑でもさまざまな緑があり、自分の好きなテイストの色を9枚選び、正方形に並べれば、それで診断ができる。9枚全部が違った色でもいいし、同じ色を何枚選んでもいいそうだ。
最初の相談者は、彼と別れたいのに別れられなくて悩んでいる33歳、学校教師の琴美さん。結婚をしたくても彼にその気がないので、思い切って新しい人生を探したいが、彼への未練も捨てられない。また、彼と別れて新しい恋ができるかどうかも不安。どっちつかずのまま、もう半年も時間が過ぎてしまっている。
琴美さんが選んだ色は黄色系統が中心で、間にグレーやモスグリーンが混じる。佐野みずき先生によると、琴美さんの場合の黄色は、「甘えや依頼心の象徴」で、オレンジに近い黄色は、「やや強い欲求の象徴」であるという。それだけ強い欲求があるにもかかわらず「自信のなさ」の象徴であるモスグリーンやグレーが周りを囲んでいて、「自分の殻を破れない状態」だそうだ。琴美さんの場合、今後は自分自身の意志にそった人生を歩めるように、「自己主張を表す赤」や、「責任感と自立した大人を表す青」、そして、「自分自身を守るための握力の強さを表す茶色」を身につけるようにするといいですね、とアドバイスされた。
次の相談者は、35歳OLの圭子さん。他人の持っているものがよく見えて仕方がない、他人がうらやましくて仕方がないという自分の性格が大嫌いなのだそうだ。他人は他人、自分は自分と言い聞かせるが、なかなかうまくいかないという。「どうしたら他人がうらやましくなくなりますか?」という圭子さんの相談に、佐野先生のアドバイスは、「飢餓感、渇望、妬み……などの感情は、自分の心の働きが生み出すものです。内なるエネルギーをプラス指向に向けるオレンジ系の色や赤を身につけましょう。また物質的な欲求より精神性重視の象徴である、青系統の色もおすすめです。茶色、ワインカラー、黒、紫、ピンクは、あなたの飢餓感を増し、内なるエネルギーをマイナスに向かわせる『要注意の色』です」。色の持つ力で面白いのは、人間の心理に及ぼす影響だ。普段身につける洋服の色を変えるだけで、それが潜在意識への刺激となり、考え方が変化してくると言う。たとえば、他人とのコミュニケーション方法の模索をしている人にとって、積極的な自己主張を象徴する赤はタブー。同じように、マイペースを表す紫やピンク、他者とのコミュニケーションを阻む黒や白、他人に厳しく精神的に余裕を持ちにくい緑系などは、「避けたほうがいい色」だ。人との関係の中で、相手に気を使う話や、言いにくいことを伝える場合は、ソフトな対応を表すクリーム色や黄色、明るめのグレーを身につけるといいそうだ。
また、相手に威厳を持ってとらえられ、信頼されたい場合は、キャリアを象徴する茶系やワイン系の色の服がいい。これらの色には気持ちを引き締め、自分の責任を見つめ直すという効果があると言う。
「仕事がつまらなくて、生活に張り合いがない人は、曖昧さや迷いを表す中間色を避け、自分の主張や明解さの象徴の色である赤、オレンジ、イエロー、ショッキングピンクなどの暖色系のビビットカラーを、洋服のどこかに取り入れるといいですね。補色を用い、色のコントラストを強くすると、意識を奮い立たせる効果があるんです」と、みずき先生。
ところで、私も診断をお願いしてみたが、「不規則な生活やストレスによる過食傾向」が顕著と、いつも気にしていることをズバリ。精神を安定させ、食欲をコントロールするには、濃いブルー系の色を身のまわりに置くのが有効とのこと。うーん、なるほど。あなどれないぞ、色診断。(取材・LADYWEB.ORG)
■関連リンク
佐野みずきのカラーセラピー http://www.shapeup.gr.jp/color
■ライブドアニュースの人気連載「独女通信」
http://news.livedoor.com/category/vender/90/
