緑と黄緑の組み合わせは、客観的に見るとなかなかよい相性なのですが、本人たちはそう感じていないという、おもしろい運を持っています。緑と黄緑は先輩と後輩、姉と妹（兄と弟）、親子または年の離れた恋人同士といったふうに、緑が年上で黄緑が年下の“関係意識”が付いて回っています。

実際に年齢は離れていない場合でも、緑が黄緑を守り、手を引いて歩いていくような関係になりがちです。緑は真面目で自立心が旺盛、いわゆる世間でいうところの“しっかり者”です。一方の黄緑は、とても感性豊かな表現者なのですが、個性的でマイペースなわりに、外圧に弱く、ストレスがたまる生活を送りがちです。

緑にとって黄緑は、あぶなっかしくて目が離せない存在です。何かにつけて黄緑の不安定な部分を緑がわきから支える形になるので、緑はどんどんストレスをため込んしまい、心の休まる暇がありません。一方の黄緑にとっても、緑は頼れるけれど口うるさい存在で、やはりストレスがたまってしまう相手といえます。

緑の真面目さが黄緑にプレッシャーをかけ、黄緑の自由奔放さが緑を疲れさせる……そんなふたりの関係は、決してよい相性ではないと本人同士は思っていますが、実は一緒にいることでより幸運を招いていることに気づいていません。不思議なことにこのふたりの相性は、決して悪くはなく、グチや文句をいいながらも何かを生み出していくという、とても前向きな運を持っているのです。

緑と黄緑が仕事で組む場合、個性が生かされないパートであれば、ふたりの相性運のよさはあまり目立たないでしょう。ところが企画や開発、芸術的方面での仕事や、タレント性を生かした職業などでは、ふたりの相性のよさが際立ってきます。特に黄緑がネオンサインの役目を担い、緑が縁の下の力持ち的な役割分担をすれば、このふたりのパートナーシップは、とてもうまくいくことでしょう。

緑と黄緑が異性同士だった場合、恋愛する可能性は高いのですが、のべつ文句やグチをいい合う小競り合いが絶えない関係となります。でも、しょっちゅうケンカはするものの、なぜか別れられない、それがこのふたりの相性運で、ある種“くされ縁”になりやすい関係といえるかもしれません。

このふたりが結婚した場合、出だしはなかなか好調です。「こんな相性が合う相手なんて、世界中どこを探したっていない」と思っていますが、１〜２年たつとその評価が180度変わります。四六時中ケンカを繰り返した挙げ句、別れようと決意して、一時は他の相手と付き合ったりしますが、結局、元のさやに戻ってしまう傾向があります。何度も同じ相手と結婚と離婚を繰り返したりするのが、緑と黄緑の組み合わせです。