太る科学のQ&A 閉じる

「太る」というのはどんな状態のことで、どう判定するのでしょうか?
太る=肥満とは、体内の脂肪組織(脂肪細胞の集合体)に、異常に脂肪がたまった状態のことです。人間の体は、約65%のたんぱく質、16〜18%の脂肪(体脂肪)で構成されています。脂肪は、体の機能の低下する年令と共に増えてゆき、女性が男性よりやや多いのは、妊娠、出産のメカニズムとの関係です。その人が肥満であるかどうかは、現在は、標準体重と皮下脂肪(特に皮下にある脂肪組織)の厚さを測ることで判断しています。標準体重の求めかたはいろいろありますが、中でも一般 的なのはブロカの方式でしょう。次の表をもとに、あなたも自分の体重が標準以内かどうかチェックしてみましょう。
表1 標準体重の求めかた
150cm前後 身長−100
160cm前後 (身長−100)×0.9
165cm前後 身長−105
それ以上 身長−110
表2 おなかの皮下脂肪の厚さの目安
肥満の状態 指でつかんだ厚さ 本に例えると
太り過ぎ 30cm 電話帳
太っている 25cm 百科事典
ふつう 20cm 単行本
やせている 15cm 月刊誌
やせ過ぎ 12cm 週刊誌
皮下脂肪を測る場合は、皮脂厚計というものを使います。皮脂厚計は、保健所などにおいてあるメジャーで、二の腕、けんこう骨の下、おヘソの周囲の厚みを測ります。また、皮脂厚計を使わなくても、自分の指でつかんだおなかの厚さもひとつの目安にはなります。