この時おなか(胃袋)は収縮していて、その状態を知らせるサインを送っています。そして、そのサインをキャッチして、私たちに「おながが空いた」ということを知らせてくれるのが、脳にある摂食中枢と呼ぱれる神経細胞です。この摂食中枢が刺激されることによって、私たちは“食べる”という行動を起こしているのです。
では常に胃袋をふくらませておけば摂食中枢はおとなしくしているかというと、そうではありません。おなかが空くと、血液中に“遊離脂肪酸”という物質が増え、この物質からも摂食中枢に空腹のサインが送られます。“遊離脂肪酸”は、体内の脂肪が分解されてできるもので、外からのエネルギー補給が絶たれたとき、生命維持のために作られます。と同時に、摂食中枢に働きかけ“このまま食べないでいると危険”という信号を送る役目を持っています。 ところで、摂食中枢には、このような本能的、生理的な空腹のほかにも“おいしそう”といった視覚や味覚、嗅覚(におい)、聴覚などによる情報や記憶、思考といった感情や意志の力が大きく作用していることもわかっています。
一方、おなかがいっぱいになり胃袋がふくらむと、今度はその情報が、脳の満腹中枢という神経細胞に伝えられます。もうこれ以上エネルギー補給は必要ない、というサインです。このサインは胃袋だけではなく、血液中のブドウ糖からも送られていることがわかっています。
ものを食べると、それが分解吸収されて血液中にブドウ糖が増えます。血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が一定の数値に達すると、満腹中枢が刺激を受け、おなかがいっぱいだと感じるわけです。そして、血糖値が満腹中枢を刺散する、つまりおなかがいっぱいだと感じるまでには、普通
、食後約30分かかります。
これが私たち人間の食欲の基本的なメカニズムです。
メンタルダイエットは、こうした人間の食欲のメカニズムを、心理的、大脳生埋学的に分析応用したもので、食べたいと思う気待ちを無理なく抑え、自然にコントロールする安全なダイエット法です。生活パターンを少し変えるだけの簡単ダイエット、今日からさっそくチヤレンジしましよう!
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