「味と香りでやせる」苦い味や強い香りでも、食欲は確実にダウンする

1 甘酸っぱい味はダイエットの大敵と知る。
同じものを食べても、おいしいと感じる人もいれば、まずいと感じる人もいます。このように、味覚というのはかなり個人差がありますが“食が進む味”には、それほど個人差はないようです。たとえば薄味と濃い味とを比べた場合、明らかに濃い味つけのほうが食が進みます。甘い味、わずかな酸味は摂食中枢の活動を促し、食欲を盛んにします。たとえぱ梅干しやオレンジ、レモンといった食べものを、食事の前や食事の途中で食べてしまうと、食べすぎを招くことがあります。
ところが、苦い味には食欲を抑える働きがあることが証明されています。食事のとき、苦い味の料理を1品、食卓にのせれば食欲が抑えられるというわけです。

2 強い香りの香水で食べすぎを防ぐ。
嗅覚つまりにおいも食欲と大いに関係あります。食事をした直後でも、おいしそうなにおいがしてくると、つい食べたくなってしまいます。反対に食欲を減退させるにおいといえば、食べものが腐ったにおい、魚などの生臭いにおい……など、それこそ限りなくあります。といっても、まさかそんなにおいばかりに囲まれていたのでは、食欲どころか生活する気力さえなくなってしまいます。
そこで考えられるのが香水を使った食欲抑制法。ある実験によると、たとえ自分が好きな香水でも、香りが強すぎると確実に食欲を抑えることがわかっています。
何かを食べたくなったとき、あるいは食事のときは香水をかいでみるのも食欲ダウンの方法といえるでしょう。ただし、私たちの嗅覚はすぐにそのにおいに憤れてしまうという弱点がありますから、香水などは3種類以上を使い分けたほうがいいでしょう。香水以外にも、防虫剤やトイレの芳香剤、お線香の強い香りなどで、同じ効果が期待できます。